「夏の思い出」・・・16歳

暑い夏だった
僕は高校生になった
いろんな意味で自由になった
少し大人になった気がした

どこかに行きたかった
どこでもいいから旅をしたかった
毎日図書館に通った
涼しい場所は他になかった

七月の午前中は補習で学校に行った
午後から海水浴に行った
夕方から夜までは勉強した
深夜ラジオが楽しみだった

初めてサングラスを買った
サンオイルが流行した
ときどき映画に行った
大きな映画館が何軒もあった

八月になると束縛がなくなった
一人旅の計画をたてた
夜行列車がたくさん走っていた
遠くに聞こえる音を聞こえてきた

盆祭りがあった
夜風が肌寒いと思った
急速に夏がしぼんでいった
夏休みの終わりを感じた

長い長い夏休みだと思っていた
いつまでも終わらないと思っていた
あれもこれもと計画はたくさんあった
それだけでワクワクして楽しかった

夏休みが終わりに近づいた
何もやっていない 
何もできていない
計画は何も実行できなかった

それが現実というものだと知った
九月のことを考えると嫌だった
それでも
もう学校に行ってもいいかなと思っていた

夏に飽きていた
もういいやと思っていた




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック