「カウントダウン」4(思い出す日々)

この部屋を借りた
二人で荷物を運んだ
新しい匂いがした
春になったばかりだった

この部屋で過ごした
少しずつ便利になった
一組の布団に寄りそった
一緒に朝を迎えるようになった

二人の帰る場所だった
お互いに鍵を保管した
窓から見える夕日に誘われて
一緒に川沿いを散歩した

初めて出前を取った
ピザの宅配も頼んだ
ビールを開けて乾杯した
新しいささやかな門出だった

雨の季節になった
窓越しに雨雲をながめていた
いつも二人で一緒だった
何をしても楽しかった

毎日が新鮮で
二人の部屋が嬉しかった
部屋のあちこちに
幸せが転がっていた

冷蔵庫 洗濯機 エアコン
テレビに調理器
どれも備え付けだった
何もない二人にぴったりだった

半年が一年になった
それから一年が二年になり
二度目の夏が来た
潮時だと思った

僕らは二人 結ばれぬ二人
決して一緒になれない二人
いくら好きでも大好きだって
どうにもならないことがある

僕らは二人 別れる二人
決して嫌いになったわけじゃあない
ただ限界だと思っただけ
これ以上君を縛れない

これ以上君を・・・
愛せない







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