雨の降る夜

雨の降る夜は
たぶん土曜日で
君と探していたのは
あるはずのない
探し物

雨の降る夜は
たぶん6月のことで
君と探していたのは
来るはずのない
夏の声

黙って走り続けるしかなかった
雨の音を聞くことしかできなかった
君といる不思議を想いながら
心の不安を打ち消していた

雨の降る夜は
たぶん土曜日で
君と歩いてきたのは
紫陽花の咲く
雨の道







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