テーマ:2019

梅雨空

あの頃は せまい板張りの部屋から やっと見える梅雨空を眺めて ため息ばかりついていた もうすぐ夏が来る あの時は せまい窓の向こうに きっと見える未来をみつめて 湿った風を感じていた もうすぐ夏になる 若さだけが 無知で気づかないことだけが 僕の強さだったのだと思う 雨の音さえ怖くなかった あの頃の梅…
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かげろう

季節が三度変わったから 少しだけ大人の心になりました 命の気持ちやため息が 少しだけでも わかるようになりました 時間が歩いて行ったから 少しだけ優しい心になりました 緑の風や木漏れ日が 少しだけでも 聞こえるようになりました かげろうみたいに ちっともちっとも わからない あなたの心が…
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思い

思いとは 自己完結できないこと 自分の中で 未だに燻っている 何か
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生きるコツ

忘れてもいいことは さっさと忘れてしまおう 思い出しても仕方がないことは 記憶の彼方に捨ててしまおう どうしようもないことをくよくよ考えても どうしようもないことなんだから そういうことにやっと気がついて 少しだけホッとしている自分がいる そうやって 心を軽くして 少しでも 自分を休ませてやろう それ…
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コアラ④ 「コアラと汚部屋というかゴミ屋敷」

 コアラの部屋は汚部屋というかゴミ屋敷です。まだ「汚部屋」という言葉が一般的になるずっと前のことだったので、ある意味コアラは時代の最先端を歩いていたことになります。  コアラは独身で教員住宅に住んでいます。コアラは他人を家に入れることがほとんど無かったので、その生態はベールに包まれていました。ただ、用事があって訪ねていった人が「家に入…
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コアラ③ 「コアラとシーホーク」

コアラも三本目になりますと、いろいろと反響というものが少しは出てきます。ほとんどは「これはワシのことですか」という苦情です。  この際だからはっきり言っておきましょう。これは私が勝手に考えた物語、フィクション、創作であります。実在の人物ではありませんのでご了解いただいたらと思います。  世の中がミレニアムとかで盛り上がっている頃…
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コアラ② 「コアラ対モモンガ」

コアラは他の動物が嫌いです。というか敵意がエスカレートして攻撃に転じることがありますので、周りの者は注意が必要です。  9月の運動会も押し迫った穏やかな午後のことでした。  この地区では、小学校と中学校が一緒に運動会をすることになっており、当然小中学校が一緒に練習をすることもありました。  この春に転勤してきたばかりの僕は、初…
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月冬

張りつめた光の糸が 静かな夜を照らしている 寒い寒い月夜のことで 静かな静かな冬の夜のことで 張りつめた冷たい空気が 静かな夜を包んでいる 蒼い蒼い月夜のことで なぜか安らかな冬の夜のことで 驚くほど澄みきった真冬の月の夜
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夕陽の中で

夕陽の中で僕たちは 互いの気持ちを確かめた 夕陽の中で手をつなぎ 空に向かって歩いてた 夕陽の中でいつもより きれいに見えた君だった 夕陽の中はどこまでも 茜の空が続いてた そんな景色が懐かしい そんな景色が懐かしい 夕陽の空が悲しくて いつものように背を向けて
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深夜便

こうして一人で 異国の歌を聴きながら 過ごす静かな夜が大好きです こうしてあてもなく ラジオの声を聞きながら 過ごす週末の夜が大好きです そうして少しだけ 君とのことを思い出します それから今でも 君のことが愛おしくなるのです 今でも愛おしくなるのです
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春訪

まだ真冬だというのに ふと春の匂いが 横切っていくことがあって たしかに気配が 春に向かって歩き始めている まだ睦月だというのに ふと紅い夕日に ときめくことがあって たしかに心は 春の向かって動き始めている そんな季節が大好きだった そんな季節が過ぎ去っていた
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歩きはじめるとき

何度転んでも 立ち上がってやる 何度やられても 耐え抜いてやる そこに僕がいて命がある限り 決してあきらめない 僕が歩きはじめるとき 何を失っても 恐れはしない 何を言われても 笑い返してやる そこに明日があり朝が来るかぎり 決して逃げ出さない 僕が歩きはじめるとき
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