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春の午後

父の葬儀がありました静かな春の午後でした人の姿が消え去った静かな春の午後でした 遠くを走る鉄橋のそれから小鳥の声でした風の音さえ聞こえない明るい春の午後でした 平和な春のころでしたそれから雨になりましたそれでも父を見送れて僕の心は晴れました 誰にも優しい人でしたいつも守ってくれました心配ばかりをかけましたゆっくり休んでくださいね …
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花寒

これからことどうしたらいいかわからないただじっとしてその時を待つだけだこんなにも寒い春の雲 これまでのこと考えることもできなくてただ淡々と過ごしてきただけだあんなにも優しい春の夕暮れ それでもきっと笑顔で過ごせる日が来るきっと来る
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春 それから

それから春になりました はじめて仕事に就いたのは 二十二才のときでした それから雨が降りました はじめて親になったのは まだ二十五の春でした 春の匂いがうれしくて 風の歩みがかろやかで それでも春は はかなくて 無理に笑顔になりました あれから春がくるたびに  自…
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早春歩②

あれから君を思っては ため息ばかりの夜でした 過ごした時間は短くて 思い出ばかりが多すぎて あれから君がいない部屋 春の嵐が吹き荒れて 君に会いたい夜でした 声を聞きたい夜でした 君に電話をかけたのは 自分勝手な僕でした 二度と会えないはずでした 自分で決めたことでした 土曜の深夜のことでした 二度…
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早春歩①

それはまだ19のことで 一月の夕暮れのことだった 確かに春の匂いがしていた また亜津子さんの残像があった それでも彼女は4月に去って行く それはまだ真冬のことで 窓から見える空は灰色だった 確かに別れが迫っていた まだ亜津子さんの思い出があった それでも彼女のことが好きだった 一緒に歩けたのはたった二…
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これから春に

少しだけ空を見上げて 少しだけ風を感じる これから春に 過去のことを思い出したり 後悔したりするようになった やり残したことは山ほどあるのに 少しだけ雨の匂いが 少しだけ夜が優しく これから春に 過去の人を懐かしんだり 会いたいと思うようになった もう二度と会えるはずがないのに 最後の道を歩き出し…
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春訪

まだ真冬だというのに ふと春の匂いが 横切っていくことがあって たしかに気配が 春に向かって歩き始めている まだ睦月だというのに ふと紅い夕日に ときめくことがあって たしかに心は 春の向かって動き始めている そんな季節が大好きだった そんな季節が過ぎ去っていた
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春の訪れ

友だちが去って行く 仲間たちも行ってしまう それでも 春はやってくる 母が去って逝った 父も去って逝く それでも 春はあたたかい 四月になれば 駆け足の毎日が始まるので そんなこと考えなくなる 考えてなんかいられなくなる 少しだけもの悲しい 春の訪れ
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それから

それから 春になりました あなたのことが遠くなり 小さな花が咲きました それから 雨が降りました あなたの声が聞きたくて 窓辺にそっと置きました 春の陽ざしが優しくて 春の匂いが苦しくて 春の命がはかなくて 無理して笑顔になりました それから春になりました それでも春になりました …
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春夢

もう一度だけでいいから君と あの頃の夢をたどって 春の夜道を歩いてみたい もう一度だけでかまわないから 君とあの時の幸せを探して 春の夜月を見上げてみたい 今日ここで 君と出会い 少しだけ話をした またここに 君がいて 笑顔が眩しかった もう一度だけでいいから 君を連れ出したい春の夢
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君だけの春

君を忘れようとして 何度もここを訪れたけど とても切なくて ただそれだけのことでした 君以外の人と 何度かここを訪れたけど とても虚しくて ただそれだけのことでした 海峡の春 桜色の風 それから 君と歩いた道 僕が届けたい春 君だけの春
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いつの間にか春

いつのまにか サクラが咲きました 空がまぶしくなりました いつのまにか 窓をあけました 風が優しくなりました いつのまにか サヨナラを言いました 心がぽっかり空きました いつの間にか 一人になりました お部屋が広くなりました いつの間にか春 それぞれの春です
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春爛漫

春の陽ざしのようで 緑色の風のようで こんなに穏やかな心が蘇る 週末の夜のようで 雨上がりの午後のようで こんなに安らかな時間が蘇る 忙しくて心を亡くしていたから 歩くだけで疲れきっていたんだ 僕は今 誰よりも優しくなれるから 苦しくて心が壊れそうだったから 生きるだけで精一杯だったんだ 僕は今 誰…
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春の山に漂うのは

春の山に漂うのは きっと生きものたちだ 冬の間に凍えつきた 命の匂いだ 春の山に漂うのは きっと生きものたちだ 凍土から出られなかった 魂の匂いだ やっと雪が融ける やっと召されていく やっと春に昇っていく 春の山に漂うのは きっと生きものたちだ やっと春がくる
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すべてが終わった夜

すべてが終わった夜 春の夜ふかしのような ここちよい時間に浸っている すべてが終わった夜 春の陽ざしのような 暖かい明日を思っている ああ こんなときがやってくる ああ こんなときが歩き出す すべてが終わった夜 春の夜 思い出に触れてもいいですか 優しく触れてもいいですか
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五月雨

雨の日は嫌いじゃあない ゆっくりと時間が流れるから 自分だけの休日が過ごせるから 雨の日は嫌いじゃあない ゆっくりと朝がやってくるから 自分だけで雨を楽しめるから 今日は何もしなくてもいい 今日は何も言わなくてもいい ただ静かに部屋にいて 雨の音を聞いていればいい 今日はどこにも行かなくていい 今日は誰…
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わずかな幸せ

金曜の夜のこと やっとあなたの声がして 少しだけ会えることになる 幸せがしあわせなのは ほんの少しのことだから 土曜の午後のこと やっとわたしの時が来て わずかな自由を持て余す 幸せがしあわせなのは ほんのわずかなことだから 日曜の朝のこと やっと静かな朝が来て ささいな眠りが心地良い 幸せ…
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春の夢

確かに君が待っていてくれて それが初めての出会いだった 雨上がりの春の夕方 確かに君が約束してくれて それが二度目の夢だった あかね色 春の夕暮れ 美しい時を重ねた せつない思いが苦しかった それから僕たちは 夏に向かって歩き始めた 緑色の雨 蜜柑色の雲 それから 青く透き通った夜 …
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母へ

僕にできることは こうして手を合わせて 母に話かけることだけ 花曇りの空 僕にできることは こうして気が向いたときに 母に会いに来ることだけ 春風の午後 何もできなかったね 何もしてあげられなかったね 心配ばかりかけていた それでも母はやさしかった 春の陽射しの中で 母が笑っているようだった
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春の雨

春の雨はやさしい 春の雨はみずみずしい 休日の朝 眠りに誘ってくれる 春の雨はかなしい 春の雨はしめやかだ 休日の午後 思い出に誘ってくれる あの日もこんな雨だった あの頃もこんな春だった
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幸せの春

苦しくて 張り裂けそうな日々 振り向けば 幸せの春 何もかも失くしていた 春の出来事が辛かった それでも生きてきたのは 僕が弱虫だったから 切なくて やりきれなかった日々 振り向けば 幸せの春 誰からも愛されなかった 春の陽射しが眩しかった それでも歩いていたのは 僕が一人ぼっちだったから …
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あの頃の春

あの頃の春は まだ輝いていて 新しい出来事に 胸がときめいていた あの頃の春は まだ桜色で 新しい出会いに とまどうばかりだった あの頃の春は まだ優しくて あの頃の僕は ずっと春を楽しんでいた 春の訪れが嬉しかった
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春眠

春の眠りを妨げるのは誰? 春の眠りを妨げるのは やりきれないあなたへの思いです 断ち切れないあなたへの想いです 春の眠りを妨げるのは何? 春の眠りを妨げるのは 狂おしいあなたとの出来事です 切なくてたまらない出来事です あなたはどうしているのでしょう あなたはどう思っているのでしょう 何よりも美しい 春…
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春の雨

土曜の午後のことでした 優しい雨が降りました あなたを迎えに行きました あなたの笑顔がありました あなたに会えるそれだけで 雨の景色が春でした 土曜の夜のことでした 激しい雨が降りました あなたと雨に濡れました あなたは黙ったままでした あなたと一緒にいるだけで 雨の歩道が春でした 春の雨が降るた…
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桜通り

春の午後 君と歩きたい この景色を浴びて 春の夜 君を誘いたい この光の中を 今年も春が来て 桜通りがにぎわうのに あれこれ考えるうちに 舞い落ちる花吹雪 今年も花が咲いて 桜通りが華やかなのに あれこれ戸惑うばかりで 舞い踊る花乱舞
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青い春

眩しい春に 戸惑いながら 何をしていいのか 分からない自分がいる 新しい春に 期待と不安を思い どうしていいのか 考えている自分がいる やっと手に入れた自由 一歩ずつ歩いていこう 歩いていこう やっと手に入れた春 一つずつ憶えていこう 憶えていこう
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春の雨に

春の雨に 僕の思いを乗せて しとしとと 優しい夜が来る 春の雨に 僕の心を託して しとしとと 眠れぬ夜が来る どうしようもないことがある 君を傷つけることなど 絶対にできなのだから どうしようもないことがある 君を悲しませることなど 絶対にできないのだから
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さくら

ゆっくりと ゆっくりと歩いていこう この淡い景色は 二人だけのもの じっくりと じっくりと見つめてみよう その淡い日射しは 今だけのもの 午後のせせらぎ 春の風に舞う 桜吹雪 君といた時間 春の夕日に消える 君の姿
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春別

あるときは 夕日の中で あるときは たそがれの中で 切なく悲しい 春の別れ ある人は 惜別の中で ある人は 運命に逆らえなくて 誰もが振り返る 春の別れ ああまた 春が行く 春が逝く
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春の夜に

とても悲しいことがあって 眠れぬ夜を過ごしていた 何よりも 静かな春の夜だった とても嬉しいことがあって 目覚めた風が駆け抜けた 何よりも きれいな春の午後だった 毎日が移り変わっていく 僕はその中で翻弄されて 自分を見失ってしまう 毎日が走り去っていく 僕はそれでも前を向いて 自分で歩いていく …
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