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8月15日

あの頃はお盆の夜 兄が帰省し 父と母と妹と 僕と家族は この部屋に集い おじや叔母もいて にぎやかな宴だった 線香の煙が 盆提灯にゆれていた ただそれだけを ただそれだけを憶えている この夏のお盆の夜 兄が他界し 父と母と妹と 僕は遠い所にいる家族を思い たった一人の部屋で 思い出を探っている 線香…
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白い夢

白い光の中だった 夏の景色の夢だった 確かに君がそばにいた そんな静かな午後だった 青い日差しの午後だった 夏の水辺の影だった 確かに君の声がした こんなまぶしい午後だった あなたにずっとあいたくて あなたを何度も思いだし 楽しい夏を思いだし それは悲しい夏の夢 それはせつない白い夢 真夏の午後の白…
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夏の朝

夏の朝は なぜか 懐かしい匂い 子どもの頃が蘇る 夏の朝は いつも ふるさとの匂い 田舎の母を思い出す 夏休みが待ち遠しかった 海の歌が好きだった それから雨が止み 夕陽の中を歩き出した 夏がまぶしかった 蝉の声が激しかった それから夜が来て 花火のことを思い出した 夏のクール着圧ハイソック…
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きっとこの景色は ずっと探していた夏 青と白だけの空 きっとこの景色は ずっと願っていた夏 光と影だけの午後 波の声 海の匂い それから まぶしい汗 蝉の声 朝の匂い それから 白いポロシャツ
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夏空

いつの頃からか すっかり賢く 生きるようになっていて いつも 最悪の事態を想定して 自分だけを 守るようになっていた いつの頃からか すっかり小狡く 生きることを憶えて 毎日 誰かを傷つけては 自分だけが 良ければそれでいい そんな生き方は 楽しくないことに気がついた そんなことは 自分らしくな…
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盆祭り

夏の終わりのこと 悲しい夜のこと 君を迎えに行ったこと それから朝まで過ごしたこと 君は誰かのものだった それでも君が好きだった 夏の終わりのこと 湿った夜のこと 君を送りに行ったこと それから独りで歩いたこと 君は誰かが好きだった それでも僕といてくれた 夏の終わりを告げること お盆の…
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八月の詩

夏に向かって ようやく加速し始めた恋心が 少しだけ失速して 気持ちが続かなくなってくる 梅雨が明けて ようやく燃え始めた恋心は 少しだけ煩わしくて 気持ちが折れそうになる 八月はきっとそんな季節 待ち続けることだけでは 君の思いは伝わらない 八月はたぶんそんな季節 偶然に頼るだけでは 君の心に響かない
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最後の夏

海よりも青い空に 雲が走っていく 走っていく 夜よりも暗い空を 風が駆け抜ける 駆け抜ける あと一歩が踏み出せなくて ため息ばかりの蝉時雨 きっとこれが最後の夏 君といる最後の夏 あと少しの勇気がなくて 後悔ばかりの赤とんぼ きっとこれが最後の夏 君がいる最後の夏
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臆病者

君のことを 考えさえしなければ きっと今は まぶしい夏 君のことさえ 忘れ去ってしまえば きっと今日は 楽しい一日 僕は臆病者だから 君のことばかり考えている 君のことに怯えている 僕は臆病者だから 君に伝えたいことばかりで 君の心に怯えている
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一つ一つ夏へ

一つ一つ夏へ また近づいている この雨が上がれば きっと真っ青な空 一つ一つ夏へ また歩いている この仕事が終われば きっと真っ白な雲 目の前の君を どうやって誘ったらいい? 思い切って声をかけたって 夏だからいいじゃあないか 一つ一つ君へ また近づいている
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夏の終わりに

夏が行く 夏が行ってしまう ほら あんなに雲が物悲しい 夏が逝く 夏が逝ってしまう ほら あんなに空がたそがれている 夏の終わりに思い出すのは あの日見た夕焼けの色 立ちすくむ金色の人 夏の終わりに思い出すのが あの日見た漁火の色 はかなげな黄昏の人
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真夏日

なぜあの日 都会に行こうとしたのか まるでわからない 僕が若かったから それとも 心が病んでいたから なぜあの日 すべてを捨てようとしたのか まったくわからない 僕が生きようとしていたから それとも 心が壊れていたから 図太いひまわりが咲いていた アスファルトが焼けていた 真夏の 重苦しい陽射しの中…
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8月

夏が終わりに向かっている 夏は終わりたがっている それでも太陽は 容赦なく燃えている 夏が歩き始めている 夏は動きだしている それでも僕たちは そんなことは考えない 8月はどこに行く? 8月は秋に向かって歩いている 夕暮れの赤とんぼ お盆の夜 それから 少し肌寒い夜明け
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漁火

7月の最後の週末に 君と夜を過ごした 僕は誰よりも幸せだった 7月の最後の週末は 君と夜を明かした 僕は誰よりも嬉しかった 暗闇の中で チラチラと揺れていたのは たぶん遠い海の漁火 夏の夜の幻 暗闇の中で サラサラと寄り添うのは たぶん君の熱い吐息 夏の夜の思い出
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夏が始まった日

夕日が燃えつきて 海に闇が訪れる しかし 静かに漁火が燃え始める 僕の夏が 始まった日を憶えておこう 仕事に追われる日々 街に闇が訪れる しかし 静かに旅心が歩き出す 僕の夏が 始まった日を憶えておこう 梅雨雲の切れ間に 不気味な緋い空があった 絶望さえ感じなくなった心を 湿った風が駆け抜けていった…
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梅雨明け

月光があって 夜風が吹いて 今日が週末で 母が無事だった ただそれだけでいい それだけでいい 月光を浴びて 夜風が心地よくて 明日が快晴で 父が笑っている だたそれだけでいい それだけでいい もうすぐ梅雨が明ける もうすぐ夏になる
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夏になったら

夏になったら 君を誘って 海を見に行こう 真っ青な海を見に行こう 夏になったら 君と一緒に 花火を見に行こう 大きな花火を見に行こう そんな想いを 君に伝えることができないから ため息をついて 梅雨空を眺めている 梅雨が明けたら 勇気を出して 君を見に行こう まぶしい君を見に行こう
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「晩夏」

こんなに優しい星空に もう会えないかもしれません 夜風が吹いて漁り火が消えて 夏が終わっていくのです 夏が終わっていくのです こんなに静かな昼下がり もう会えないだろうと思います 赤とんぼが飛んで蝉の声が消えて 夏が終わっていくのです 夏が終わっていくのです 人影が消えて 波の音だけがして 夏が終わってい…
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「鎮魂夏」

君を失って すっかり消え失せた夏 あの頃のまぶしい日々 もう二度と戻らない 湿った海辺の風 ただジメジメと不快なだけ 海の匂いを探しても どこにも見つからない 狂った浜辺の音 ただザワザワとうるさいだけ 海の音を探しても どこにも聞こえない あれから夏を忘れることにした あれから夏を葬り去った 夏…
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「夏休み」

君と2人で海に行けるなら 僕にとっての最高の夏休み 青いオープンカーを借りて きっと迎えに行くから 君と一緒に花火を見るなら 僕にとっては最高の夏休み 浴衣姿の君ばかり見つめて 花火を忘れてしまうから 君と僕とで夏を終えるなら 僕にとっては最高の夏休み 夏の終わりを感じるたびに 君を見つめてしまうから …
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「もう夏なんだ」

気がつけば 南天に登るさそり座 梅雨空ばかりの夜だったけれど もう夏なんだ 夏なんだ 見上げれば 網戸越しに漂う蚊取り線香 雨音ばかり聞いていたけれど もう夏なんだ 夏なんだ 忙しい毎日に振り回されて 心も身体もすっかり枯れ果てていたけれど もう夏なんだ 夏なんだ もうすぐ梅雨が明ける もう夏な…
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「夏の終わりは恋が始まる」

少しだけ暑さが和らいで もう夏の海も終わりそうで それでも夏を追いかけて 結局虚しくなったりする 少しだけ朝夕が肌寒くなって もう夏の花火が不似合いになって それでも夏をつかまえようとして 結局何もしないで終わってしまう 少しだけもの寂しくて もう夏のプランは残っていない どんなにあがいてどう過ごしても 結…
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「立秋」

幸せのまっただ中にいるはずなのに ふとしたことで翳りを感じることがある いつまでも続かない続くはずがない それは十分にわかっていること こんなにそばにいて愛しいはずなのに ふとしたことで別れを感じることがある いつまでもこうしているこうしていたい それはまったく不可能なこと こんなに強烈な真夏の日射しに ふとし…
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「暑夏」

どんなに暑くても 君が一緒だった どんなにまぶしくても 君と一緒だった 小さな部屋だった 窓を開けても 暑さがひしめいていた 蝉の声がうるさかった 暑い部屋だった 窓を閉めても 西日が降り注いだ 扇風機が音を立てていた それからようやく陽が落ちて 少しだけホッとする時間になった ようやく夜が来て …
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「すべての夏に君がいた」

真昼の1時の太陽と 君を迎えにやってきた これから東の街に行く すべての夏に君がいた 真昼のやけた国道も 重い日射しも夏らしい 海辺の景色がまぶしくて すべての夏に君がいた 湖畔の花火が終わる頃 君と歩いた夜の道 帰りに寄った喫茶店 すべての夏に君がいた 今年は一人でたどる道 どこでも君を思い出す …
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「君といた部屋」

君と歩いた浜辺 君と見た暮れ色 君と語りあかした夜 それから 君といた部屋 君と見上げた空 君と感じた幸せ 君と過ごした日々 それから 君といた部屋 この部屋を引き上げるとき 君と別々の荷物を運び出した 空っぽの部屋がとてもさびしくて 僕たちは黙ったままだった 決して別れるわけじゃあない 決して…
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「ある夏の日」

確かにこんな夏の日だった ベッドに寝転がって夏空をながめていた どこかで蝉の声がしていた まどろみの中で君を捜していた 確かにこんな暑い日だった 古びたアパートから夏色を追っていた 扇風機の風だけを感じていた 汗ばんだ体で君を待っていた 暑くて何もできなかった まぶしいけれど静かな昼下がりだった モノクローム…
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「今年の夏」

今年の夏 どの夏に似ているだろう いつもそう考える 今年の夏は どの夏にも似ていない 君がいない夏 今年の夏 どんな夏になるのだろう いつもそう思っている 今年の夏は 自分のために過ごす夏 君を失った夏 夏が来る 今年もすっかり夏が来る どんなに一人ぼっちでも 夏は思い出を連れて来る こんな僕にも…
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「夏が来た日」

コンクリートの階段越しに 真っ青な空が光っていた 一歩ずつ昇るたびに 夏に手が届きそうだった コンクリートのベランダ越しに 真っ白な雲が立ち上がった 一歩ずつ近づくたびに 夏が手招きして呼んでいた 強烈な日射しが容赦なく照りつけ すべてのものを乾かしていく 湿った空気も風も地面も それから心さえもがスカッと…
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