テーマ:晩夏

夏の終わり

どんな色かを聞かれたらたぶん青だというでしょう夏の終わりの青の色 どんなものより色あせて どんな音かを聞かれたらたぶん雨だというでしょう夏の終わりの雨の音どんなことより悲しくて あれほどの夏が燃えつき消えて行くまるでそうひとの心の絵のように たそがれの雲の切れ間にあかね雲夏の終わりのことでしょう
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夏の終演

紅い 朱い 茜い夕暮れ 振り向くのをやめたのは 少しだけ人恋しかったから 青い 蒼い 碧い夕暮れ 歩くのをやめたのは 少しだけ疲れてしまったから 「もう夏も終わりだから」 「終わりだから?」 「まだ夏は終わらないから」 「終わらないから?」 トボトボと帰り道 赤とんぼと帰る道 …
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秋が歩きはじめる

夏のあなたを 少しだけ思い出して 青い空を見上げてみる 白い雲が走っていく 夏の出来事を 少しだけ考えて 赤い空を振り返る 暗闇が迫っている そんなことばかりを考えて 季節の変わり目に気づかなかった 私の秋が歩きはじめる 私の秋は歩きはじめている そうそう そんな秋 そんな秋
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晩夏の思い

いつまでも輝いていた 灼熱の太陽が 少しだけ優しくなった 君を誘えなかった もういい もう夏はいい 今の僕には 夏はまぶしすぎる いつまでも続いていた 真夏の熱風が 少しだけ和らいできた 君と過ごせなかった もういい もう夏はいい 今の僕には 夏が重すぎる
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ほおずき

母を見送って 少しだけ広くなった部屋 お盆が終わって 少しだけ優しくなった陽射し この仏壇が昔のままなのは たぶん私を学校にいかせたから この仏壇が昔のままなのは きっと私が学校にいったから 赤いほおずき
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「絶望風景」⑥

わけもなく西に向かった あてもなく西に行こうとした まだ明けきらない高速道路を 逃げるように西に急いだ 少しでも早く 少しでも遠くに 行こうとした この街を離れること それだけを考えていた この街が怖かった この街が嫌だった この街の 雑踏が 人ごみが 景色が 職場が 空が すべてが怖かった 毎日…
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「絶望風景」⑤

九月1日 日曜日 早朝 曇り空 女の抜け殻 一人ぼっちの部屋 雨上がり 秋の気配 ベランダから見下ろす街 すべてを失った街 決めた いやもう決めていた 今日で消える 今日からいなくなる この街を捨てる 仕事を捨てる この部屋を捨てて どこかに行ってしまおう ベランダの片隅 焼け残った写真 …
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「絶望風景」④

週末 深夜 晩夏のこと 高層 部屋 夜景のとき 無機的な場所で 無意味なやりとり 僕の見た 絶望風景 写真を焼く女 何かを懇願する女 別れたい女 明かりさえ消えた部屋 アルバムを開く男 何もかも拒絶する男 冷酷になりきれない男 街灯さえ届かない部屋 嗚咽する女 慟哭する女 みすぼらしい女 湿…
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「絶望風景」③

八月 最後の週末 荒れた夜道を急いでいた 雨上がりの道 湿った空気 草の生い茂った闇 何もかも 不安で不快だった それでもこの道は 夜の海に繋がっているはずだ 夜風が心地よくて 漁火がきれいな海 君と語り合った海 それだけを そんな記憶だけを追いかけて 先の見えない道を歩いていた ただ歩くことしかできなか…
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「絶望風景」②

夏が終わっていく 僕が知っているのは 北の湖畔 絶望風景 あと三日 それだけを考えていた 夏の痕跡 人の気配 すべてが消失し ただ 寂しいだけの 北の湖畔 あと三日 それだけしか残っていなかった 記憶の痕跡 幸せの気配 すべてを捨て去って ただ 憎悪だけの 北の湖畔 いよいよ最後だと思…
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「絶望風景」①

夏の終わりがやってくる 夏の終わりがやってくる その時 私が見ていた景色は 夏の終わりにふさわしい 絶望風景 その時 私の心は すべての自分に絶望していて 自分で自分を終わらせてしまうこと そればかりを考えていて その前に その前にしなければならないことがあって それだけのために それだけのために …
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「カウントダウン」転居の日

8月29日転居の日 僕は最後の荷物を出して 部屋の掃除をした 人は不思議なもの 人の心は不可解なもの 説明しろと言われても 自分にだってわからない 人は不思議なもの 失うものに心を惹かれる 悲しもうとする 未練を残してみようとする 人の心は不可解なもの 辛くて苦しい思い出に 心を惹かれて思い…
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「いい旅鹿児島桜島」

ああもう夏が終わるから 君と二人で旅に出る 一泊二日が限界だ どこまで行けるかやってみる さくらが静かに加速する 南に一路突っ走る 何をするでもないけれど 一度は見たい桜島 2時間半で鹿児島に 信じられない早すぎる まだまだお昼前だけど 着いた記念に黒豚を やってきました天文館 目指すはむじゃきのシ…
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「葬儀」

夏の終わるころ 母親の命の糸が切れた その晩は激しい風雨だった 家族はどうしているだろうか 悲しいのは亡くなった母親か 悲しいのは残された幼子か いえいえそうではありません 悲しいにはここに集う心たちです 生きることは苦しむこと 悲しみに出会うこと 悲しいことに触れてしまうこと 悲しい事実を知ってしまうこと…
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「この旅が終わると」

この旅が終わると 僕らは離ればなれになる そういう約束があった 夏の終わりだった この旅が終わると 僕らは思い出になる そう決めていた 秋の始まりだった 重いカバンを抱えて 駅のホームに降り立った それからさよならを言って 別々に歩き出した これから君は 誰と旅を始めるのだろう
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「今日が始まり」

毎日雨が降り続く 今年の夏は深刻だ 毎日暗い雲がある 夏の終わりは深刻だ 毎日夏が去っていく 今年はさよなら言えなくて 毎日秋が一歩ずつ 少し寂しい夜の風 今日から何か始めよう そしたら明日がやってくる 今日から何か続けよう そしたら明日が待ち遠しい 季節の変わり日が暮れる 君の帰りを待ちわびる
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