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春訪

まだ真冬だというのに ふと春の匂いが 横切っていくことがあって たしかに気配が 春に向かって歩き始めている まだ睦月だというのに ふと紅い夕日に ときめくことがあって たしかに心は 春の向かって動き始めている そんな季節が大好きだった そんな季節が過ぎ去っていた
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「そんな金曜日」

金曜日はよく晴れていた 仕事がうまくいって定時に退社するできた 久しぶりに海辺の道を通って帰った 雲一つない空に夕日が輝いていた 金曜の夜はよく遊びに出かけた 今日はどうしようかと考えた 何となくそうしているうちに夜になった 出かけるタイミングを逃して家で過ごすことにした 久しぶりに水槽の掃除をした 夏物の服を…
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「秋の夕日が沈む村」

秋の夕日が沈む村 静かに静かに夜が来る はるか真上の山の端に 真っ赤な夕日が沈むころ はるか真下のあぜ道は 早くも日が暮れ闇がくる 秋の西日が燃える村 静かに静かに黄昏れる はるか頭上の山々は これから始まる夕景色 茜の雲が浮かぶ空 少し焼けてる青い空 秋の落日影つくる 静かに静かに影になる はるか真…
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「夕日の色」

夕日の色は何色だろう 夕日の色は心の色 惜別を思うかなしみの色 二度と会えない人がいる 夕日の色は何色だろう 夕日の色は明日の色 負けてたまるかという決意の色 明日もこの夕日に感動して見せる やがて夕日が沈みこの景色が消失する 夜の闇が情景を飲み込んでいく それでも星がまたたき始める それからまた朝がやって…
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「京の夕日」

京に夕日が沈むという 空が茜色に輝くという 清水坂が深紅に染まり 誰もが息をのむという 京がたそがれていくという 三年坂の石畳が紺色に染まるという 鴨川に夕闇が訪れ 誰もが家路を急ぐという 僕はその寂しさに会いたくて 一人で京を訪ねている 何もかも絶望的で 居場所も心も失っている 京は静かに夜が訪れる…
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「お彼岸」

秋のお彼岸最後の日 ようやく行けた母の墓 ずいぶん待ったねお母ちゃん まわりのお墓はみなきれい 秋のお彼岸夕方に ようやく行った墓参り 秋の夕暮れ切なくて 在りし日の母思い出す 母が教えた彼岸花 深紅の花が秋の風 手を合わすたびゆれていて 僕に手を振る母のよう 連休最後の日曜日 薄日が誘う母のこと …
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「三つの手紙」

秋を見ていたその夜に 三つの手紙をしたためた 明日から僕は旅に行く 一人ぼっちでここを出る 最初の手紙は課長さん 急に仕事を辞めるので 迷惑かけてすみません 今までお世話になりました 次の手紙はお母さん 心配かけてすみません 体を大事にして下さい 育ててくれてありがとう 最後の手紙は君宛てで こんな…
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「秋」

よく晴れていた 太陽がまぶしかった それでもどこかが秋 緑が終わっていく よく晴れていた 雲ひとつない青空だった それでもなにかが秋 彼岸花が咲き誇る 稲刈りの匂いがする ススキが光っている 秋風が吹いて コスモスがゆれている 秋がやってきた 遠くで祭り囃子が聞こえる
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「秋の夜長は」

秋の夜長は真っ暗だ 手探りなしでは歩けない 秋の夜長は肌寒い それがなんだか懐かしい 秋の夜長に見上げれば 星が瞬く百万個 誰か恋しいこの季節 流れる星に願う恋 秋の夜長に見る夢は なぜか哀しい夏の恋 忘れた頃に思い出す 忘れたはずの君の声 秋の夜長は真っ暗で 静かに夜が更けていく
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「北陸紀行」~小浜線~

真冬の日本海に沿って 寒色の列車が行く 目の前にあるのは 暗い空と波の音だ 真冬の波しぶきを浴びて 単行の列車が行く 寒風のホームでは 人々が待ちわびている 暖かいボックスシート 天井の扇風機 ディーゼルエンジンの呻り 懐かしい汽車の匂い 真冬の日本海に沿って 寒色の列車が走り続ける …
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「北陸紀行」~敦賀~

なぜこの町をめざしたのかわからない なぜここに来たのか なぜここに降り立ったのか それでもここに来て見たかった 初めての敦賀           ここが敦賀 ふるさとに似ていると思った 暗黒の空から雪が堕ちてくる 氷雨の似合う町 身を切るような冬の町 心さえ凍えてしまいそうな町 腹を空かせたカラスが1羽…
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「北陸紀行」エピローグ

 今から十年ほど前の冬に、僕は敦賀に向かった。何もかも絶望的で、春には無職になることが決まっていた。冬に大阪に社員旅行に出かけた。  僕は二日目の早朝、一人大阪駅に向かった。この機会に北陸に行ってみたかった。たぶん最初で最後のチャンスだと思っていた。  真冬の午前六時はまだ暗かった。それでも大阪駅は活気があった。僕は切符を買ってホー…
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「夜汽車」

夜汽車 哀しい夜汽車 疲れ切った心を乗せて何処に行く こんな嵐の夜に何処に行く 夜汽車 さびしい夜汽車 荒みきった心を乗せて何処に行く こんな雪の夜に何処に行く 夜汽車 古めかしい夜汽車 深いやさしい眠りを乗せて何処に行く こんな星の夜に何処に行く こんな静かな夜に何処に行く 汽笛を鳴らして何処に行…
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「秋の音づれ」

夕映えが鮮やかだ 空高く雲が染まっている 金星が輝き始める 深刻な暗闇がやってくる 秋の夕暮れは せつないほど真っ暗だ 僕は不安になって足を早める 家の灯りを確かめるために 秋の音づれ 心の奥にやってくる 人恋しくてさびしくて 誰かを愛さずにはいられない 君を誘って映画に行く 秋の匂いが懐かしい …
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「月齢」

真っ暗な道だった 僕は何かに追われるように走っていた 暑い風だった 全身から汗がふき出して 今にも倒れそうだった 真っ暗な道だった それでも僕は立ち止まらなかった 息が切れそうだった 何かを忘れるためには ここで止まるわけにはいかなかった いろんなことが頭をよぎっていた 嫌なことばかりだった それから絶望…
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「月光に想う」

太陽を出た灼熱の光線が 1億5千万キロを突っ走る たった8分で突っ走る それから地球に降り注ぐ 容赦なく地球に降りそそぎ すべての命のもとになる 太陽から出た強烈な光線は 地球をつきぬけ月にあたる 月は強烈な光線をやさしい光に変える やさしい光を地球にくれる それは限りなくやさしくて やさしくてやわらかで そ…
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「月夜を歩く」

月夜を歩く帰り道 自分の影に気がついて 見上げる空に丸い月 やさしい光を放ってる 月夜を歩くただひとり 田んぼのあぜ道つづく道 見上げる空から月光が やさしく景色を照らしてる 向こうの山も森の木も まっすぐ伸びるこの道も 小川の水もため池も 月の光で夢景色 月の光を浴びながら ゆたゆた帰る田舎道 …
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「一人旅」

秋が始まる日 4時の特急列車で 遠い東の街に行く 君と出会った街 そうやって秋をかみしめる 秋が始まるころ いつもの特急列車に もっと無秩序に乗り込んで 君の街に通っていた そうやって侘しさをかみしめた いつも一人だった 一人でいることが好きだった そうして君と出会い 二人でいる心地よさを知った それ…
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「独身日曜日」

よく晴れていた 青空がまぶしかった 近くの学校は運動会らしかった みんな忙しそうだった 行きつけの喫茶店に行った 新聞を見ながら おそい朝食をとった 今日は何をしよう コーヒーを飲み終えたら 部屋に帰って掃除をしよう 洗濯と布団干しもやっておこう それから何をしよう 本の整理をしよう クローゼットの…
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「秋の夜」

秋は何かが違っている 秋の夜長は暗闇だ 空も地面も真っ暗で 木陰の向こうに月が出る 秋は何かが違っている 秋の夜は静寂だ 街も海辺も人がなく 虫の声だけ聞こえてる 秋の月夜は明るくて 青い光が影つくる 影のところは真っ暗で いつも何かが潜んでる 月が明るく照らすほど 影が濃くなる闇になる
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「僕が探しているもの」

僕が探しているものは たった二つの宝もの 一つは君との思い出で あとの一つは君自身 君と暮らした二年間 いろんなことがあったけど 悲しいことだけ思い出す 楽しいこともあったはず 君が流した涙だけ 僕が嫌いになったはず 君が最後に言ったこと 楽しい時間をありがとう 僕は必死で考えた 楽しい時間をありが…
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「僕の探しもの」

いつも何かを探している いろんなとこを探しては ため息ばかりをついている 今日もため息ついている いつも何かを失くしてる どこにいったかわからない 確かにここにあるはずが いつでも消えて困ってる どうしてものがなくなるの? それはいったい誰のせい? それはいったいなぜなのか? 困り果てては考える いつ…
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「月光独歩」

月の光を浴びながら 独りで歩く海の道 はるかに続く防波堤 月へと向かう白い道 月の光を浴びながら 独りで歩く川の道 ススキの影がそよそよと 水面に映る銀の波 月の光を見つめては 独りで想う秋の夜 いろんなことを思い出し 照らされ消えるためいきが 月の光を浴びながら 独りで歩く秋の夜 時間が静かに過…
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「死に出会うたびに」

死に出会うたびに 目をそらしていた 死に出会うことは 苦痛だった あれは魂のぬけた骸だ そう考える前に 生きている姿を想像した それから悲しさが体を貫いた ほんの数時間前には 昨日の今頃には それはしっかりと生きていて 自分で歩みを決めていたはずだ どこかで生まれおちた命が 愛に包まれて成長し や…
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「夏が終わる日」

夕方から激しい雨になった 暗雲が立ち込めた たちまち景色の色を奪った ポツリポツリと大粒の雨が来た 人々は走った 慌てて窓を閉めた ヘッドライトを点けた車たちが 水しぶきを上げていた それでも西の空から 異常なほど赤があふれて この恐ろしい世界を 妖艶に染め上げていた 夏の太陽の断末魔だ 今日で夏が…
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「嵐の夜に」

そのとき僕は考えた もしも君がね死んだらね 僕はどうしているだろう 僕は何をするだろう それから僕は考えた きっとね君に謝ろう 僕は今まで何をした 何もしてない君のため いつも心配かけていた 二日も三日も旅に出た 君は一人で待っていた 笑顔でいつも出迎えた 朝から晩まで働いた いつもきれいにしてくれ…
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「リアリズム」

僕が本当に欲しいものは 地位でも名声でもなく 日々の糧だ 生きていくための日々の糧に過ぎないのだ 十年先に名を残そうとか 著名になって威張り散らそうとか 本当にそんなことは 微塵も思っていないのです 僕が今欲しいのはささやかな日々の糧です 君との生活を維持するためのささやかなお金です ささやかでつつましいこの…
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「あの空の青は」

あの空の青は何色だろう あんなにきれいな青を僕は知らない 夏が始まる日 真っ白い雲の隙間にその青はあった あの空の青は何色だろう あんなにさびしい青を僕は知らない 夏の終わりの日 誰もいない海の向こうにその青はあった あの空の青は何色だろう あんなに心をうつ青を僕は知らない 秋が始まる日 夕焼けの空の彼方に…
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「2011年9月1日」

何が楽しくて 何が幸せなのか 何がしたくて これからどうなりたいのか 何を生き甲斐にして 何を求めるのか そういうことがまったくわからなくなってきた 季節は秋 外は暴風雨だ 嵐に身を委ねてずぶ濡れになることもいい 真っ暗な部屋で一晩中吹き荒れる風の音を聞くのもいい 僕はすっかり燃え尽きて 何もかも嫌になってしま…
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「秋色」

夕暮れが早くなる 秋の匂いがして寂しくなる 夕暮れがきれいになる たたずんで君のことを思い出す それからあかね色の空に 夕闇がせまり始める 一番星が輝き 家の明かりが暖かい 秋の色は秋だけの色 秋の匂いも秋だけの匂い
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