テーマ:感情

「夏に続く道」

道の向こうに夏があった 確かに夏が光っていた 夏をめざして歩いていた 歩いても歩いてもたどり着けなかった 道の彼方に街があった 冷たい街をめざして走り始めた 走っても走っても街が遠かった どうしていいかわからなかった ただ歩き続けることしかできなかった 走ることしか思いつかなかった それが僕にできる精一杯だっ…
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「十五月」

最初は その月を見て美しいと思った 昼間の疲れがすっと消えていった 何もいらなかった 淡い月光を浴びるだけで 幸せなほど心地よかった そのうちに この夜空を君に見せたい そう思うようになった それから 月光の中を君と一緒に歩きたい そう願うようになった 君に会いたい 君と話がしたい 君の手に触…
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「喪失」

結局 失ってしまったのは何? プライド? 地位? お金? それとも 友だち? 結局 無くしてしまったのは何? 仕事? 家? 家族? それとも やる気? 結局 取り戻せないものは何? 信頼? 時間? 自己満足? それとも 未来? 僕はまだまだ大丈夫だと思う 友だちと心やる気と未来 …
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「東京」

東京にあこがれし頃 旅立ちを想いて 列車を追いかけたり 東京を夢見し頃 星空を見上げれば 夜汽車の音が響いたり 我 思い立ちて 東京に行かんとする 我 東京にて 雄々しく叫ばんとす 東京に行きし頃 我が家族に絆ありて 幼子父を思いてじっと涙す 我 鬼の如く列車に乗りこまんとす 我 今日 東京に…
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「梅雨らしい月曜日」

梅雨らしい朝だった 梅雨らしい気持ちで起きて 梅雨らしい気持ちで朝食を食べた 今日は月曜日 梅雨らしい雲だった 梅雨らしい気持ちで仕事に向かって 梅雨らしい場所で君とすれ違った 今日は月曜日 こんな日は梅雨らしくてうんざりする 憂うつな気持ちが加速して 社会に反抗する元気もない 一日過ごすだけで精一杯だ …
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「もう忘れよう」

もう忘れよう あの日の海辺の景色を もう忘れよう 僕らのぎこちない日々を それが僕らのため もう消し去ろう あの頃の君の景気を もう捨て去ろう 僕らのせつない日々を それが僕らのため それは十分にわかっている それは嫌というほど知っていること それは常識的で賢明な生き方 それがいわゆる幸せということ …
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「君に会うことは」

君に会うことは せっかくやめていたタバコに 火を点けることに似ている きっとやめられなくなる 君を誘うことは せっかく整理した部屋が 乱雑になることだと思う きっと片付けが億劫になる 君を思うことは せっかく静まった水面に 雲母の個体を投げ込むこと きっとその波紋が治まらなくなる 今さら君に会うことは…
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「君のためなら」

君のためなら 何でもできると思っている たとえそれが 僕を破滅させることであっても 君のためなら 何でも叶えようと思っている たとえそれが 僕の命を奪うことであっても 君と別れてから 僕はいつも強がっていた 君を忘れようとした 君の痕跡をすべて消し去って 偽りの恋をして生きていた もういらない 君のこ…
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「たった一人の人」

たった一つの言葉が 僕に勇気をくれた ありふれた言葉だけれど 心がジンとした たった一冊の本が 僕に生き方を教えてくれた 古びた文庫本だけど 活字が生きていた たった一曲のメロディが 僕を元気にしてくれた 短い単調な曲だけど 体がメラメラと動き出した たった一人の人は 僕に何をくれるのだろう たっ…
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「明日になれば」

明日になれば 何かが変わるだろう 変わらないとしても 何らかの結論が出るはずだ たとえどんな結論であっても 僕は現実として受け止めよう 明日になれば 何かが始まるだろう 始まらないとしても 何らかの終わりがあるはずだ たとえどんな終わりかであっても 僕は始まりの一歩を踏み出そう ずっと前から考えていた …
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「テロリスト」

赤いテロリストが夕日を見つめていた 激しい憤りの血の色だった 立ち上がらなければならなかった 愛する者を守りたかった 青いテロリストが海を見つめていた 深い悲しみの瞳の色だった 忘れ去らなければならなかった もう戻れない過去の安らぎだった 人は何のために戦うのだろうか 人は何を求めて走る続けるのだろうか 心の…
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「勇気があれば」

ほんの少しの勇気があれば 何かがきっと変わるはず それはわかっているけれど 勇気を出すのは難しい ほんの少しの勇気を出せば 誰かがきっとありがとう それは分かっていたけれど 勇気があの時出なかった 勇気を出すのは誰のため 弱くて女々しい僕のため 勇気を出すのは何のため 自分で扉を開けるため 勇気があれ…
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「迷走」

苦しいとか もうだめだとか 嫌だとか 逃げ出したいとか そう思ったときは あの街に行って あの頃を思い出すことにしている 疲れたとか サボりたいとか やる気が出ないとか 適当でいいとか そんなことを考えるようになったら あの街を訪ねて あの頃の自分を振り返るようにしている あの頃に比べたら 今なんて…
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「君のことを」

君が近づいている そんな気がすると嬉しくなる ほら みどりがあんなに輝いている 君が近づいてくれる そう感じると楽しくなる ほら 僕もこんなに近づいている 君の心がそう思っている 僕の心もそう感じている それが痛いほどわかるから お互いに臆病になっている 今日こそ明日こそ昨日こそ 背中を押すのは僕自…
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「後悔」

母の病気を知った夜 月夜の帰り道で 僕は涙した 母の作ったおはぎを抱えて 僕は母の気持ちを考えた 月が歪んで見にくかった 不格好なおはぎ 僕に食べさせたい一心で 病期を圧してずいぶん無理して作ってくれたのだろう 不格好なおはぎ 母が震える手で 一生懸命に作ったものだろう 美味しいおはぎ 幼い頃の…
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「ひろしま」

僕はひろしまに行きたかった すべてを捨ててひろしまに住もうとした 父の声さえ聞かなかった 母の涙にも動じなかった 僕はひろしまにやってきた すべてが僕の思い通りの春だった 僕は自分勝手な有頂天だった ひろしまの春は輝いていた 僕はひろしまで働いた 朝から夜遅くまで働いた 一人ぼっちの部屋でコンビニの弁当を食べ…
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「絶望感」

夢などあるわけがない 希望なんか忘れてしまった それでも生きている ただ淡々と生きている 楽しみがないわけじゃあない 嬉しいこともときどきある だから生きている 少しずつ生きている 努力が嫌いなわけじゃあない ただやり方がわからないだけ 人並みに幸せになりたいとも思っている ただ何が幸せかがわからないだけ …
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「迷走」

そんなに苦しいのなら 君にメールしたらいい 久しぶりに ティオぺぺに行かないか ワインでも飲んで おしゃべりをしよう 土曜の4時に迎えに行く 青いZで迎えに行く そんなに忘れられないのなら 君に謝ったらいいじゃあないか ごめんね すまなかったね あの時は 君の未来を考えたんだ だから君の前から消え…
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「ごめんね」

お母ちゃんお父ちゃん ごめんね 心配ばかりかけて おじいちゃんおばあちゃん ごめんね 恩返しもできなくて 和子 ごめんね 幸せにできなくて それから息子たち 本当にごめんね 無責任な父親で かんちゃん ごめんね 何もできなくて ゆりさん ごめんね 嘘ばかりついて ゆかさん ごめん…
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「徒然」

ただ漠然と生きている それが今の僕だろう 毎日機械的に過ごしている 生きることに感情は要らない 心を込めずに淡々と過ごせばいい それが生きるコツというヤツだ うそのように楽になった 僕はすべてのしがらみから降りてしまったんだ それが僕にふさわしい生き方だと思っていた 君に会うまでは 雨を待つ雲のよ…
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「雄んな」

もうどうでもいい 何も失うものはない そう 酸えた臭いのする暗闇で 僕はみじめな雄んなになって ひざますく もう誰でもいい 何も止めるものはない そう 体臭でむせ返る暗闇で 僕はみだらな雄んなになって 身をさらす もう考えない 何も恐れるものはない そう 湿った場末の暗闇で 僕は無力な雄んなになっ…
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「君と僕」

僕は思っていた 君とどこかが似ていると 君が言ってくれた 私たち似ているね なぜか嬉しかった 僕は感じていた 君とどこかが同じだと 君が言ってくれた 私たち同じだね なぜか恥ずかしかった 僕は知っている 君と僕とが近づいている 君の笑顔にときめいている 僕の言葉にうなずいている それから甘い気持ちにな…
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「深夜」

深夜に聞く音楽 どんな曲でも懐かしい あの頃に聞いた 遠い国の歌のように 深夜に聞くラジオ どんな言葉も暖かい あの頃に聞いた 都会から来る電波のように 深夜に見る街並 どんな景色もせつなくて あの頃に見た 寝静まった国道のように 一人ぼっちのワクワクする夜 それが春の夜ならなおさらだ
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「深夜放送」

春の夜 夜更かしをして 思いにふける ラジオの深夜放送 あの頃を思い出す 静かな夜 明日は休日 僕は一人ぼっち ラジオから流れる異国の歌 あの頃の思いが蘇る 三日月の夜 少し肌寒くてせつない夜 君のことを思い出す ラジオから君の好きだった歌 あの頃のことばかり考える 僕はたった一人で 夜を過ご…
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「春の夕闇」

春の夕闇には 不気味な匂いが漂っている 朽ち果てた木々の匂い 黒い土壌の匂い それから墓地の匂い 春の夕闇は 閉ざされた空気を解放する 物者が一斉に目覚める匂い 微々たる匂い それから死体の匂い 春の夕闇は淀んでいる 優しいけれど深い闇がある 冬から解放された命たちが動き始めると 亡骸たちが漂い始める …
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「切望」

本当は君に会いたい 本当は君に返ってきてほしい 今日君とすれ違って初めて痛感した そんなこと口が裂けても言えないけれど 本当は君がまだ好きで 本当は君のことだけが大切だった いつまでもずっと君と一緒に居たかった そんなこと君のためにならないとわかってるけど 君との別れを決めた夜 何度も振り返る君に手を振った午後…
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「春の気配」

まだ二月の半ばだというのに 少しずつ それから確実に 何かが変わり始めている たとえば山の表情 枯れ葉色と山頂の白は同じなのに その内面から何かが息吹いている それは春の気配 たとえば夕暮れの空 雲の隙間にわずかに見える赤は同じなのに その光のから何かが始まっている それは春の気配 君の心変わり そ…
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「無表情」

ごめんね どうしても 君に電話ができないよ あの日のことが 気になって ごめんね どうしても 君に会いに行けなくて あの時のことが 引っかかっていて 金曜の夜に そうやって 鏡を見たら 無表情の僕がいた 君に会えなくなって すっかり感情が亡くなった 僕が映っていた
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二月の迷い

あることがあって あんなに好きあった二人は 突然会わなくなった それは運命だったに違いなかった あの日 あんなに好きだった二人は お互いに責め合った それは偶然だったに過ぎなかった 週末が近づくたびに 二人はお互いにメールをしようとした しかしできなかった この別れが決定的になることが怖かった バレン…
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「真夜中の雨」

真夜中 雨の音がする とても激しい雨だ 今日はいやなことばかりだった 真夜中 雨が地面をたたく とても寒々とした雨だ 明日もうれしいことなどないだろう 冷たい雨が降る 暗闇から雨の音がする 小さな命たちは 震えながらじっと耐えているのだろうか ぼくのこんなくだらない 独りよがりの辛さなどとは 比べ…
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