テーマ:自由詩

幸せな人生

何もない人生だったけど 僕は本当に幸せだった 君のおかげで幸せだった 君がいてくれて 本当に良かった 何もできない男だったけれど 僕は誰よりも幸せだった 君が一緒で幸せだった 君と出会えて 本当に良かった 何度も何度も別れようとしたけれど それが君のためだと思ったけれど 別れても別れてもまた出会って一緒に…
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秋の出来事

ふとしたはずみで 願いがかなうことがある それを感謝できる人はきっと幸せになる 僕なんか愚か者の象徴だから また次を願ってしまう そんなことを繰り返して そんな人間がたどり着くのは きっと不幸というジレンマ 君と映画に行きたいと思っていた 君と映画に行くだけでいいと思っていた なかなか声をかけられないんだ もし…
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「絶望風景」⑥

わけもなく西に向かった あてもなく西に行こうとした まだ明けきらない高速道路を 逃げるように西に急いだ 少しでも早く 少しでも遠くに 行こうとした この街を離れること それだけを考えていた この街が怖かった この街が嫌だった この街の 雑踏が 人ごみが 景色が 職場が 空が すべてが怖かった 毎日…
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「絶望風景」⑤

九月1日 日曜日 早朝 曇り空 女の抜け殻 一人ぼっちの部屋 雨上がり 秋の気配 ベランダから見下ろす街 すべてを失った街 決めた いやもう決めていた 今日で消える 今日からいなくなる この街を捨てる 仕事を捨てる この部屋を捨てて どこかに行ってしまおう ベランダの片隅 焼け残った写真 …
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「絶望風景」④

週末 深夜 晩夏のこと 高層 部屋 夜景のとき 無機的な場所で 無意味なやりとり 僕の見た 絶望風景 写真を焼く女 何かを懇願する女 別れたい女 明かりさえ消えた部屋 アルバムを開く男 何もかも拒絶する男 冷酷になりきれない男 街灯さえ届かない部屋 嗚咽する女 慟哭する女 みすぼらしい女 湿…
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「絶望風景」③

八月 最後の週末 荒れた夜道を急いでいた 雨上がりの道 湿った空気 草の生い茂った闇 何もかも 不安で不快だった それでもこの道は 夜の海に繋がっているはずだ 夜風が心地よくて 漁火がきれいな海 君と語り合った海 それだけを そんな記憶だけを追いかけて 先の見えない道を歩いていた ただ歩くことしかできなか…
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「絶望風景」②

夏が終わっていく 僕が知っているのは 北の湖畔 絶望風景 あと三日 それだけを考えていた 夏の痕跡 人の気配 すべてが消失し ただ 寂しいだけの 北の湖畔 あと三日 それだけしか残っていなかった 記憶の痕跡 幸せの気配 すべてを捨て去って ただ 憎悪だけの 北の湖畔 いよいよ最後だと思…
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「帰郷」

4年間過ごした学舎 僕にとっての故郷を訪れて 後悔ばかりの自分に出会う いったい何をやっていたのだろう 4年間で出会った友たち 僕にとっての学生時代を振り返って ろくでもない自分に出会う いったい何を考えていたんだろう つまらない人間だった 恥知らずの男だった 志も夢も将来も父も母も忘れて 毎日を無駄に過ご…
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「絶望風景」①

夏の終わりがやってくる 夏の終わりがやってくる その時 私が見ていた景色は 夏の終わりにふさわしい 絶望風景 その時 私の心は すべての自分に絶望していて 自分で自分を終わらせてしまうこと そればかりを考えていて その前に その前にしなければならないことがあって それだけのために それだけのために …
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「衝動」

真っ暗な空間の それは澱んだ部屋で 僕はとっさに君を抱きしめて 「会いたかった」と言い続けた 真っ暗な空間は それだけで素直になれて 僕はいつまでも君を抱きしめて 「もう離さない」と言い続けた 涙が流れていた 君も涙を流していた 君の気持ちが伝わってくる 僕の気持ちがやっと伝えられる 何も言えなかった…
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「5月13日」

5月13日 雨が降っていた 君に初めて会う日のこと 僕は君の姿を追いかけて 東に向かって行った 午後6時 雲から夕日が洩れていた 君に初めて会った時のこと 僕は君の声を聞きながら 助手席で考えていた 初夏の夕景 緑が鮮やかだった 君を初めて抱きしめた日のこと 僕は君の匂いを感じながら 一緒に過ごそうと…
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「リセット」

いろいろな歪みが 少しずつ積み重なって もちろん僕は修正を試みるけれど それでも歪みは少しずつ積み重なって 積み重なって やがてどうしようもない大きな歪みとなって 身動きができなくなってしまう いろいろな無理が 少しずつ蓄積されて もちろん僕はそうならないように気をつけるけれど それでも無理が少しずつ蓄積されて …
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「父のコート」

薄暗い朝だった 雨が激しく降っていた 父が着古したコートで 仕事に出かけるという 肌寒い朝だった 雨の音が悲しかった 父は車がなくて 歩いて仕事に出かけるという 寝ぼけ眼の僕は そんなことをやっと理解して 父の背中に声をかけた 「ちょっと待ってて。」 車を取ってくる 送って行くから まだ出かけない…
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「君に会いたい午後のこと」

僕は仕方なく 鈍行列車に揺られて西へ向かった 初夏の日射しが眩しすぎた 一人でいるのが辛かったか 君と歩いた季節だった 僕はそれから 車内に降りそそぐ木漏れ日を見つめた 初夏の緑が眩しすぎた 無人の駅がふさわしかった 君と過ごした時間だった この頃よく君のことを考える 君の姿を思い出す それから君の夢を見…
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「迷走」

苦しいとか もうだめだとか 嫌だとか 逃げ出したいとか そう思ったときは あの街に行って あの頃を思い出すことにしている 疲れたとか サボりたいとか やる気が出ないとか 適当でいいとか そんなことを考えるようになったら あの街を訪ねて あの頃の自分を振り返るようにしている あの頃に比べたら 今なんて…
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「君のことを」

君が近づいている そんな気がすると嬉しくなる ほら みどりがあんなに輝いている 君が近づいてくれる そう感じると楽しくなる ほら 僕もこんなに近づいている 君の心がそう思っている 僕の心もそう感じている それが痛いほどわかるから お互いに臆病になっている 今日こそ明日こそ昨日こそ 背中を押すのは僕自…
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「君の誕生日」

六月四日に迎えに行く 久しぶりに会いたいと思う 夕日を追いかけて海峡を渡り ティオぺぺに連れてい行きたい 君の誕生日だから 午後四時に迎えに行く 久しぶりに話したいと思う 西の街から高速に乗って 海峡の夜景を見せてあげたい 君の誕生日だから そういえば君の誕生日 まだ憶えてる君の誕生日 三度目の君の誕生日…
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「後悔」

母の病気を知った夜 月夜の帰り道で 僕は涙した 母の作ったおはぎを抱えて 僕は母の気持ちを考えた 月が歪んで見にくかった 不格好なおはぎ 僕に食べさせたい一心で 病期を圧してずいぶん無理して作ってくれたのだろう 不格好なおはぎ 母が震える手で 一生懸命に作ったものだろう 美味しいおはぎ 幼い頃の…
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「ひろしま」

僕はひろしまに行きたかった すべてを捨ててひろしまに住もうとした 父の声さえ聞かなかった 母の涙にも動じなかった 僕はひろしまにやってきた すべてが僕の思い通りの春だった 僕は自分勝手な有頂天だった ひろしまの春は輝いていた 僕はひろしまで働いた 朝から夜遅くまで働いた 一人ぼっちの部屋でコンビニの弁当を食べ…
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「ティオ・ぺぺ」

一人小倉に行き ティオぺぺを素通りした もう二度と行けないな 君と初めて行ったのは 三年前の五月のこと 一人小倉を歩き ティオぺぺに入ろうとした もう二度と入れないな 君と行くのがあたり前で どうしたのって聞かれそうで 二人で見つけた ちょっと洒落たイタリア料理のレストラン 素敵なワインに酔っぱらって …
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「ごめんね」

お母ちゃんお父ちゃん ごめんね 心配ばかりかけて おじいちゃんおばあちゃん ごめんね 恩返しもできなくて 和子 ごめんね 幸せにできなくて それから息子たち 本当にごめんね 無責任な父親で かんちゃん ごめんね 何もできなくて ゆりさん ごめんね 嘘ばかりついて ゆかさん ごめん…
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「夢の出来事」

昨夜の夢は 君を探していた 君を必死になって探していた それでも君は見つからなかった 昨夜の夢で 君と仲直りして 暗くて湿っぽい駐車場で待ちあわせた たぶん一緒に行った どこかの都会の駐車場で 時間を決めて戻ることにしていた それからどういう訳か 君に二度と会えないような気持ちになって 僕は危機的に君が心…
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「徒然」

ただ漠然と生きている それが今の僕だろう 毎日機械的に過ごしている 生きることに感情は要らない 心を込めずに淡々と過ごせばいい それが生きるコツというヤツだ うそのように楽になった 僕はすべてのしがらみから降りてしまったんだ それが僕にふさわしい生き方だと思っていた 君に会うまでは 雨を待つ雲のよ…
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「五月の君」

さくらは緑の風 月はおぼろ色 君のことばかり考えて すっかり春に浮かれてる きっといつかはわかること 誰にも言わずにひた隠し 夜になるたび切なくて さっきまで側にいて 机を合わせていたのにね 君のことだけ見つめてた すっかり過ぎた水曜日 きっと今日こそ伝えたい だから一緒にいたいんだ 酔っても酔うのは君のこ…
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「桜」

三年も前の春のこと ある街に桜の道があって 僕は妻と一緒に歩いていた 小さな淡い薄片が 雲母のように輝いて そこいら中に舞っていた ここにいる人々が 春の光の中で 優しい気持ちになっていた 僕はそのときふと思った 心の片隅に小さな君がいた この景色を君に見せたいと思った 二年前の春のこと 君と同…
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「走る人」

僕は走っていた走ることしかできなかった 走り続けることがすべてだった 君と出会った日 早春の風の中を 心をときめかせて走り始めた 君を誘った日 桜色の景色の中を 心を躍らせて走りぬけた 君と重ねた日々の中を 時には切ない気持ちで 時には不安な気持ちで それから 悲しいことも 辛いこともあった それ…
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「フラッシュバック」

また君のことを聞いた 君とのことが蘇る 僕をうつろな気持ちにする 君との春が 君との雨が 君との映画が 君との景色が 僕をせつなくする 今日もまた 君の話を聞いた 君のことでいっぱいになる 君の感触が 君の肌が 君の匂いが 君の体液が 君との時間が 僕を苦しめる もうすっかり忘れたはずだ もう…
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「引き金」

何が引き金になるのかわからない 何が背中を押すのかさえ不確定だ ただ言えることは それが引き金となって今の僕を構築したということだけだ あの頃の僕は追い詰められていた 灰色の家庭があって人並みの生活があって それから君との出会いがあって始まりがあった それはどうしようもない感情の高まりだった あの頃の僕は何もでき…
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「兆し」

何かが近づいている 春の気配に紛れているが 君の兆しは 少しずつ形になっている 何かが始まっている 春の匂いに紛れているが 再会の兆しは 少しずつ色合いを増している 粉雪の舞い散る夜に 二人で決めた別れ 二度と会わないと約束した それから互いの道を歩もうと それが二人が選んだ最良の道だった 僕にでき…
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「生きるということ」

うんざりするほど嫌な朝が来る 朝食を食べてとぼとぼ仕事に出かける それから自分を殺して生活のために時間を切り売りする 生きていくというのはそういうことだと思っている やっと仕事が終わってとぼとぼと家に帰る 夕食を食べてお風呂に入って 髪を洗ってテレビを見て そういう毎日を何年も繰り返している それが時々嫌になって…
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