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月冬

張りつめた光の糸が 静かな夜を照らしている 寒い寒い月夜のことで 静かな静かな冬の夜のことで 張りつめた冷たい空気が 静かな夜を包んでいる 蒼い蒼い月夜のことで なぜか安らかな冬の夜のことで 驚くほど澄みきった真冬の月の夜
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幸せについて

小さな命を拾ったのは 木枯らしが泣いていた日曜の夜 小さな命が消えそうだったから 小さな命が泣いていたから 小さな命を抱き上げたのは 真冬の雨が凍えていた日曜の夜 小さな命が呼んでいたから 小さな命に出会ったから こんな僕にもできることがある こんな僕さえできることがある 幸せについて 小さな命が僕のそ…
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シャムシャムシャムシャム②

蒼い蒼い月曜日のこと シャムは病院に行きました 右手のケガが重すぎて どうしようもありません シャムは右手を切るの? 右手を切るの 長い長い一週間が過ぎました シャムを迎えに行きました すっかりきれいになって 元気なシャムに会いました シャムはおうちに帰るの? おうちに帰るの 白い白いふかふかの …
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シャムシャムシャムシャム

さむいさむい 日曜の夕暮れでした 小さなシャムが よろよろと歩いていました シャムがシャムいの? しゃむいの くらいくらい 冬の夕暮れでした 片足のシャムは こわごわと近寄りました シャムは迷子なの? 迷子なの シャムは手の中で ゴロゴロと言いました それから暖かい部屋でご飯を食べました …
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私の町の冬の情景

わたしの町の冬の情景 冷たい風が吹き荒れる わたしの町の冬の情景 寂しい夜に雨が降る わたしの町の冬の情景 灯油の燃える声がする わたしの町の冬の情景 それでも私は生きていく それでもわたしは春を待つ
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冬至

季節は冬に至り 風は一層冷たくて 何もかもが凍えきって ただじっとしているだけの夜 季節が冬を迎え 闇は一層深くなって 何もかもが眠りについて ただ静寂があるだけの夜 それでも君は 今日から反転し 確実に近づいてくるだろう それから君は 今日から反転し 確実に春を運び始めるだろう 鳥の鳴く春 …
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南回帰線

きっと今ごろ 太陽は南回帰線に到達し それからゆっくりと 春に向かって歩き始めている きっと今ごろ 僕たちはオリオンを見上げて それから一歩ずつ 春を想って歩き続けている 時に流れは 何かを忘れさせてくれる 時の流れが 微かな光を見せてくれる 一歩ずつ歩いていこう 一歩ずつ進んでいこう
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今にも泣き出しそうな空

深く深く 秋が沈みこみ 悲しいほど澄んだ水面に 枯れ葉が踊っている 今にも泣き出しそうな空 あの時と同じ冬の空 蒼く蒼く 雲が流れゆき 寂しいほど紅い夕日に 木枯らしが叫んでいる 今にも泣き出しそうな空 あの時と同じ日曜の午後 あれからどこに行って 何をしたのかは憶えていない 確かに君と一緒に こん…
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冬景色

あなたと歩いた 冬の景色は どこまでも白くて まぶしく輝いていた あなたと過ごした 冬の景色は いつからか灰色で 木枯らしが吹いていた あなたと暮らした 冬の景色は いつの間にか夜になり 粉雪が舞い始めた それから あなたのいない 冬の景色があたりまえになり 苦いコーヒーが好きになった 好きに…
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12月

12月 遠い景色に手がとどく もうすぐ帰る もうすぐ帰れる 12月 遠い家族を思い出す もうすぐ会う もうすぐ会える 大晦日を待ちきれなかった 切符を何度も確かめた お土産をいくつも買いそろえた そうしているだけで楽しかった 一度だけ電話をかけた カレンダーを付け替えた
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冬月

いつの間にか 冬の風が止んで 冷たい空に 月が浮かんでいた いつの間にか 冬の嵐が去って 静かな空を 月が照らしていた 冬の月は無口だから 何も語ってはくれないけれど ただそこにいてくれるだけでいい 冬の月は冷たいから 何も教えてはくれないけれど ただここを照らしてくれるだけでいい
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せれなーで

本当は君のことを そんなに好きじゃあなかったと思う 好きというよりもただ 一緒に出かけるのが楽しかっただけ 一緒にいるのが嬉しかっただけ 本当は君とのことが こんなに切なくはなかったと思う 恋愛というよりはむしろ 一緒に過ごすのがあたりまえになっていただけ 一緒に眠るのが自然になっていただけ クリスマスの夜の…
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暗冬

冬の夕暮れ 途方もなく寂しくて 赤い空を見上げる 雲が泣いている 冬の黄昏 途方もなく悲しくて 黒い空を見上げる 母を思い出す それから冬の雨が降り始めた 誰もいない午後7時の街になった 僕も もうあきらめて家路につこう 人は過去ばかりにこだわってしまうから 冬の夕焼け 途方もなく美しくて …
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暮れ寒

今年は 何かいいことがあった? いいことは何もなかった でもこうして無事に生きている 今年は 何か嫌なことがあった? 嫌なことはたくさんあった でもこうして安らかに年を越せる 今年は どんな年だった いつもと変わらない年だった でもこうして何事もなく過ごしている また一つ歳を重ねた 父も妹も姪も祖父…
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最終列車

最終の鈍行列車を降りて どこにも行くところがない僕は 深夜の道を トボトボと トボトボと歩いた 寒い寒い夜だった 黒い川を渡りながら どこにも居場所のない僕は 冷たい橋を のそのそと のそのそと渡りきった 悲しい悲しい夜だった ポケットの中で 最後の千円札を握りしめていた それだけが明日の糧だった …
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冬の雨

冬の雨 心まで寒々しく 住み慣れた部屋さえ 暗く寂しい 冬の雨 命さえ弱々しく 生きていることさえ 辛く苦しい 子どものことは 泣き顔さえ知らない 子どものことは ずっと考えたことがない 子どものことは いつも後悔ばかりしている 嫌なことから目をそらして 過去を切り捨てて生きてきた 弱さをさら…
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冬の星座

暗い 暗い 暗闇の中 それでも微かに灯りが見える 寒い 寒い 木枯らしの夜 それわずかに温もりがある あの星はいつもいてくれる 名も知らぬ孤高の星 ひとりぼっちの星 冬空に瞬く星 暗い暗い暗闇の中で 僅かな灯りが見えている 星座のメッシュスリッパ(ペガサス座)メイリィ(インテ…
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12月の絶望

もう何度も味わって すっかり慣れてしまったはずなのに それでも心が折れそうになる 12月の絶望 もう何度も身に染みて すっかり平気だと思ったはずなのに それでも心が砕けそうになる 12月の絶望 本当に最後の望みだったんだ 本当は最後にしがみついていたんだ 何もかも失ったからこそ 一つぐらい期待してみようかと…
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12月 月曜日

慌ただしく時が駆けていく 人々は急ぎ足で 立ち止まる余裕もない 誰もが自分のことで精一杯だ 忙しそうに毎日がやってくる 人々はやることが多すぎて 優しささえ忘れてしまう 誰もが生きることで精一杯だ 12月の月曜日は 不思議なくらいに静かな夜 寝静まった街に 星だけが瞬いている 師走の風に疲れ切った人々…
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冬枯れを訪ねて

いつもの景色があった 冬枯れの山里のこと 暖かい人に会って 寂しさを忘れかけた あの頃の景色があった 冬枯れの家々のこと 暖かい灯りの中で 悲しさを思い出した 木々が泣き始めた 雪が舞い始めた どこまでも続く夜の道を 僕も歩き始める 冬枯れを訪ねて あの頃の君を思いだして
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寒波

明日は寒くなるという 僕はどうやって生きていこう 何の準備もしていないばかりか まだ君の思い出を引きずっているのに 明日は雪が舞うという 僕はどうやって過ごせばいいのか 何のためらいもないはずなのに まだ君のことを心配しているのに 寒い夜が来る 風の音だけを聞きながら じっとふとんに包まって ブルブル震えて…
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寒い夜と君のこと

今夜は冷えるから 暖かくしておやすみなさい 何も心配いらないから 僕が遠くで見ているから 今夜は風が吠えるから 暖かくしておやすみなさい 何も恐れなくていいから 僕が遠くで見守るから キュルキュルと風が泣く ザクッザクッと雪が笑う もうすぐ夜が来て 小さな窓を木枯らしが叩き始める 今夜は雪が積もるから…
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黄金風景

冬の海に夕日が沈む 暗黒の空が 少しだけ優しくなるとき 冬の空が金色に染まる 群青の海が 少しだけ光り輝くとき 毎日が辛く苦しくて 明日を迎える勇気も喪失した それでも生きていくしかない 現実(いま)を歩いて行くしかない 冬の心に明かりが灯る 闇の気持ちが 少しだけ軽くなる 人の優しさ 黄金風景 …
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「月光」

魅とれるほどきれいな月が 冷たい空に浮かんでいた 青い月光を撒き散らし 真冬の闇を照らしていた 魅とれるほど悲しい月が 凍った空に浮かんでいた 青い月光が降り注ぎ 真冬の心に話しかけた 忘れなさい忘れてしまいなさい 思い出も過去もこれまでの自分さえも 未来だけを見つめて生きなさい 新しい自分を見つけて生きな…
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「真冬の月」

そこにいるのは誰? 板張りの一人の部屋で 冷たいベッドで眠るだけだ わずかに感じるのは君の痕跡 そこにいるのは誰? 真夜中の一人の部屋で 悲しい夢に目覚めるだけだ わずかに思い出すのは君のぬくもり 見知らぬ誰かと過ごそうが 見知らぬ誰かを愛そうが もう僕のものじゃあない もう僕のものじゃあない そこに…
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「冬の幻人」

あなたに会いたい あなたにもう会えない 冬の夜空ほどの澄んだ心に もう一度だけ触れてみたい あなたに伝えたい あなたにもう伝えられない 冬の夕暮れほどの切ない思いを もう一度だけ聞いてもらいたい あれから一年 あなたにとっては記憶の彼方 私にとっては真冬の木漏れ日 今もなお鮮明な悲しい冬の残像 あなた…
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「1月の手記」

あれから流れるように舞い戻った 行くあても行き先も失っていた 僕は生きている必要のない者に成り下がった 廃人は廃屋にたどりついた それから泥のように生きていた やることも稼ぐ術も失っていた 僕はやる気も気力もない枯れ木になっていた 年老いた母親のもとにたどりついた どうしていいのかわからなかった どうすれば立ち…
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「1月」

古びた小さな町で 枯れ葉のように生きていた 北風にさらされて カサカサと泣くだけだった 海沿いの小さな町は 僕の心によく似ていた 荒波にさらされて カラカラと朽ち果てていた 曇ったガラス越しに 知らない匂いの人を抱きしめて それでも僕は生きていたいと思った 生きていかなければならなかった 1月の小さな…
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「雪の夜」

雪の夜は静かな夜 何もかもが消え去る夜 僕のたわいない絶望も虚しさも すべてが消え去ってくれる夜 雪の夜は無口な夜 何もかもが無意味な夜 僕のつまらない欲望も自尊心も すべてが無意味と思える夜 小さな人間が小さな社会の中で 行ったり来たりしているだけの 大きいとか小さいとか良いとか悪いとか 相対的な価値観に…
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「冬の夕日」

冬の夕日が悲しいのはなぜ それは短い命 もうすぐ沈みゆく命 そんな運命を知っているから 冬の夕日が切ないのはなぜ それは儚い命 もうすぐ燃えつきる命 それでも懸命に生きようとしているから 寒空の彼方が燃えている 暗い心も荒波も北風も そんなすべてを癒すように その一点だけが赤く輝いている 冬の夕日が消…
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