テーマ:十年 夏

「やさしいあなた」

ある日あなたと巡り会い 小さな恋が始まると あなたのことだけ考える あなたにやさしくできるとき それから恋は愛になり 毎日ときめく日を過ごす 何をしてても楽しくて 一緒にいれば幸せで 最初は小さなきっかけが 二人の間に溝つくる だんだんそれが広がって やさしくできないときがくる だんだんそれがあたりま…
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「誰だって」

誰だって 始まりは優しくなれる 誰だって 自分よりも大切にする 誰だって 始まりはここちいい 誰だって 自分ががまんする 一緒にいると 大切なことが見えなくなる 一緒にいると 大事なことを忘れてしまう 誰だって そんなことを考える
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「再会」

やっと会えた やっと君に会えた ずっと願っていた 君にもう一度会いたいと やっと見つけた やっと君を見つけた 駅ビルの木立の中で 久しぶりだねと声をかけた 真夏の白い午後だった 氷が浮かんでいた まぶしい景色を ガラス越しに見ていた 静かな静かな再会だった 変わらない君がいた
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「たった一つのこと」

たとえば毎日虚しくて すっかりやる気がなくなって 何をやっても失敗で いいこと一つもありゃしない たとえば毎日苦しくて すっかり元気がなくなって 何を言っても怒られて いいこと何もありゃしない たとえば毎日がさびしくて すっかり明るくなくなって 何を思えばいいのだろう いいことなんか何もない それでも…
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「カウントダウン」六→五(最後の夏に)

君と出会って三度目の 夏を迎えたこの部屋で 思い出ばかりが懐かしい 未来がないから懐かしい いよいよ最後の八月だ 君に知らせるつもりでも なかなか言えない話せない 今日もむなしく日が過ぎる 出会った夏は福岡に 去年は黒川佐賀の旅 今年はさくらで鹿児島に 最後の夏の思い出に 来週からの夏休み 二人で過…
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「カウントダウン」七(ある決意)

今日僕は アパートの解約の葉書を出した 来月いっぱいで解約する 今まで何度も考えた なぜだか決意できなかった 君のことを考えた 君はどう思うだろうか たったそれだけのこと ただそれだけのこと それでも心が動揺している 次から次へと思いが浮かんでくる 次から次へと言葉が浮かんでくる たったこれだけのことなの…
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「カウントダウン」 八(君と歩いた季節)

君と歩いた季節があった 太陽がまぶしくて すべてが輝いていた 君と歩き始めた季節があった まだ春が幼くて 桜色の夕日がきれいだった 君と歩き続けた季節があった 一緒にいるだけで嬉しくて いつまでも歩き続けたかった 君と歩いてきた季節があった 二人でいることが切なくて 一人になりたいと思い始めた 君…
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「カウントダウン」 九 (思い巡って)

何度も何度も手をかけた 何度も押そうと試みた カウントダウンのスイッチを それでも押せずにいた二人 出会ったころの思い出が 今でも心に蘇る 毎週いっしょに出かけたね 毎日メールで話したね 夜景を見てた二人して 海辺に座っていつまでも どちらの家にも行けなくて いつでも外でデートした 何時になっても帰ら…
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「カウントダウン」 十(迷走)

カウントダウンが始まった 僕は今日 ようやくスイッチを入れた やっとスイッチを入れた アパートを解約することにした 解約の葉書を送った 一月後に部屋を空け渡す カウントダウンが始まった 君のことを考えていた 君に言えずにスイッチを入れた 心の中では 始まっていたのかも知れない 意地になっていた? お…
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「夏の朝」

夏の朝 小さな命が消えていた 夜明けの前に消えたのか 朝の匂いも知らないで 夏の朝 小さなからだを埋めていた 土を被せて埋めていた 朝の匂いの花畑 小さな魂どこ行った 空に昇って下見てる も一度生まれる場所探し も一度会えるその日まで 夏の朝 小さな命が生まれてた 日本香堂の匂い袋 夢の夢 夏夜…
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「あのね 君」

あのね 君 あと二ヶ月で終わりにしよう 秋になったらお別れしよう あのね 君 最後に旅行にいこうじゃあないか もちろん僕が連れて行く あのね 君 真昼の部屋が暑苦しくて そう決めたわけじゃあない あのね 君 夜の海辺で会ってたね あの頃に戻りたいもう一度 あのね 君 もう二年も経つんだね そろ…
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「梅雨明け」

梅雨明けの空に 太陽が鎮座した 真夏の光線が 容赦なく降り注ぐ 雲一つない空で 太陽が我が物顔だ 重い光線が すべてに突き刺さっていく 結果としてどうだ すべてのモノはからからに乾燥し 人間に心地よい空気になった 湿り気が消え失せた 雨が明けると 景色が一変する 空にあるのは ギラギラする太陽だ…
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「夏の夜」

夏の夜は 海辺に行って 漁り火を見ていたい 夏の夜は 君を誘って 砂浜を歩きたい 小さな花火と 缶コーヒー 微かな潮風 波の音 そうして夜が更けてゆく 二人すわって寄りそって それから漁り火消えるまで 夜明けが来るまで帰るまで …
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「真昼の名残り」

午後七時 わずかに赤い空がある 真昼の空の薄名残り 午後八時 わずかな温もり砂浜に 真昼の光の薄名残り 午後九時の わずかな匂い初夏の海 真昼の波の薄名残り 午後十時 微かな思い君のこと 真昼の恋の薄名残り いろんなことを思い出す 真昼の影の薄名残り
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「夕焼け」

今日の夕焼けどんな色 果実をしぼった海の色 朱墨で書いた雲の色 今日の夕暮れどんな色 葡萄畑の雲の色 赤いワインを透かす色 今日の夜空はどんな色 星がまたたく銀の色 黒い旋律描く色 これから夜がやってくる 夕凪 紺色 夜の風 遠くに漁り火 見え隠れ 毎日同じ場所だけど 毎日違う夕焼けが …
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「幻想夜景」

日没間もない空だった 不安な雲が流れてた 東の空は真夜中で 雲の真下は雨だろう 夕焼け小焼けの空だった 朱色の雲が浮いていた 西の空には鮮やかな 南の島があるだろう なぜか静かな海だった 暗くて寂しい波だった それでも漁り火ゆれていて 沖の境を照らしてた 昼間と夜の狭間には 幻想夜景がよく似合う …
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十年 夏 「日没」

 片方が輝き始めると  もう一方は急速に、  急速に  色褪せていく  これまでの思い出など消し飛んで  繕うことさえ忘れている  人も心も  勝手なことばかり
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