テーマ:十年 夏

「願い」

一番かなえてほしいこと あの頃あの日に戻りたい 君と一緒に越してきた あの頃あの日に戻りたい 一番おぼえていたいこと あの頃一緒に暮らすこと 一つ一つの箱を開け 荷物を並べた二人して 一番忘れていたいこと あの頃二人が生きたこと 夢と希望が挫折して それでも一緒にいた二人 一番悲しい出来事は 二人で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」転居の日

8月29日転居の日 僕は最後の荷物を出して 部屋の掃除をした 人は不思議なもの 人の心は不可解なもの 説明しろと言われても 自分にだってわからない 人は不思議なもの 失うものに心を惹かれる 悲しもうとする 未練を残してみようとする 人の心は不可解なもの 辛くて苦しい思い出に 心を惹かれて思い…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「いい旅鹿児島桜島」

ああもう夏が終わるから 君と二人で旅に出る 一泊二日が限界だ どこまで行けるかやってみる さくらが静かに加速する 南に一路突っ走る 何をするでもないけれど 一度は見たい桜島 2時間半で鹿児島に 信じられない早すぎる まだまだお昼前だけど 着いた記念に黒豚を やってきました天文館 目指すはむじゃきのシ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「今日が始まり」

毎日雨が降り続く 今年の夏は深刻だ 毎日暗い雲がある 夏の終わりは深刻だ 毎日夏が去っていく 今年はさよなら言えなくて 毎日秋が一歩ずつ 少し寂しい夜の風 今日から何か始めよう そしたら明日がやってくる 今日から何か続けよう そしたら明日が待ち遠しい 季節の変わり日が暮れる 君の帰りを待ちわびる
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「夏の終わりの雨の日は」

夏の終わりの雨の日は 思い出ばかりがよみがえる はるかむかしの梅雨明けの ときめく頃が懐かしい 夏の終わりの雨の日に 何をしようか考える あれもこれもがやり残り 何もしてない夏休み 夏の終わりにふる雨は 優しく夏を終わらせる くよくよしてても仕方ない 明日から実りの秋になる 夏の終わりの雨の日は 長…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「月夜の海」

西の空には蜜柑色 だんだん青が濃くなって 東の空は紺と黒 これから夜がやってくる 昼と夜とが入れかわる だんだん闇が濃くなって そこにぽっかり浮かぶのは まあるい金のお月様 あんまり月が明るくて 海辺に影ができました 月の光に照らされて 海辺の影は濃い影だ 月の光は優しくて 辺りをすっかり照らし出す…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」zero

夏の終わりの雨だった いろいろなことが現実に戻っていくようだった 思った以上に苦しくて 思った以上に寂しくて 思った以上に無気力になって 何もする気が起きなかった もう何もしたくないと思った 面倒くさい どうでもいい 何もかも嫌になった すべてが億劫でやるせなかった それでも何食わぬ顔をして 普段と同じよ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「優しい夏」

盆が開けて ずっと雨模様だ 肌寒い曇天で ときおり狂ったように雨が降る 盆が開けて ずっと夏を忘れていた 忙しい毎日で ときおり9月を考えたりする 今年の夏は優しい夏 天候が夏の未練を断ち切ってくれる 今年の夏は優しい夏 まったく晩夏のさみしさを感じない いつもなら残暑の中で 夏の終わりを許せないで…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「君の好きなCD」

君の好きなCDを見つけた ずっと一緒に探していた 今日は運がいい さっそく確かめた 君の好きなCDを買った 喜ぶ君の顔が浮かんだ 今日は運がいい さっそくメールしようとした 君のメルアドが見つからない 君のメールが消えている そうだ 思い出した 君はもういないんだ 君の好きなCDはもう渡せない 僕の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「3回 3回 2回」

君と出会って3年目 何でも3回やってきた それがとってもあたりまえ 3回来るのがあたりまえ たとえば君の誕生日 1度目2度目に3度目と 毎回工夫を凝らしては 君の喜ぶ顔を見た ホタルを見るのも3度目で 花火に行くのも3度目で 今年も暑い夏が来て 今年も行こう夏の旅 まったくそれが当然で 夏の旅行も3…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「終演」

夏の終わりが見えた頃 大事なものを失くしちまった 大事な大事なものだった それは仕方がないことだった 夏が終わりに向かう頃 大切なものを捨てちまった 大切な大切なものだった それはどうしようもないことだった もしかしたら それを拾い集めて 丁寧に丁寧に組み立てたら 何とかなったのかも知れないが あえてそう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「送り火」

嫌なことがあった 苦しいこともあった 寂しいことも悲しいこともあった それでも生きていた 嬉しいことがあった 楽しいこともあった 夢や希望を抱いて 懸命に生きてきた 家族がいた 父の笑顔があり母の優しさがあった 祖母の暖かさに触れ 祖父のたくましさに憧れた 人々は先祖を思い 自分の存在に感謝する …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」1(8月15日のこと)

それは突然始まった どうしてなのかかわからない そうなるはずだはなかったし そうするつもりもなかったし それが運命というものだ どうにもならずに流される 今日は映画に行くはずが 楽しく出発したはずが ひょんなことから口げんか 治まりつかずに引き返す 車内無言で気まずくて 今さら後に引けなくて 思わず行った…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「迎え火」

寒村に灯りがともる 引き戸を開けて 人々の影が現れる 老いた母親が 息子の帰りを待っている 蓄えをはたいて準備する ご先祖様がお戻りになる 心を込めてお迎えするのです それから自分を清めるように 蚊帳越しの迎え火は どこか厳かで優しかった 夜風が心地よかった 迎え火がゆれていた 誰かが頷いている…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「今になってやっと」

今になってやっとわかることがある 今になってやっと気づいたことがある 自分のバカな生き方を後悔した それから別れた子どもを思い出した ふとしたことでわかることがある ふとしたことで思い出す悲しみがある 幼な子のかわいさ 幼な子のせつなさ 何度も呼ぶ声がした 会えなくなって泣いている声もした それでも僕は耳をふ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「月夜に遊ぶ」

月夜の晩に散歩する 海辺の道を散歩する 月光浴びた金の波 入江の中の銀の砂 まったく景色は幻想で 方解石の薄片を 目に当て覗いた昼のよう 真夏の午後の色のよう 右の上から月光が 左の下に影つくる 光と影の色模様 漁り火遠く影褪せる 月夜の海で遊ぶ夢 いつか叶えてみたい夢
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」2(転居の手続き)

転居の手続きに 午後いっぱいを費やした 電話をかけたりメモしたり 面倒であきあきした アパートの撤収日を決めた 火災保険を解約した 電気、ガス、水道の手続きをした それから口座を移動した ひとつひとつが終わっていく 一枚一枚 服を脱ぎ捨てるように 身軽になっていくのが心地よい 二年前を思い出した 一…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」3(チケットが届いた)

チケットが届いた 君との旅のチケットだ チケットが届いた 新幹線とホテルのチケットだ 今年の旅は豪勢だ 僕が全力で考えた 今年の旅は豪勢だ 君にうんと楽しんでもらいたい きっと僕は 旅のあいだ中君に親切だ きっと僕は 旅のあいだ中君を思いやる それから 君の食べたいものや欲しいモノ …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「黄昏に向かって」

夕日がきれいだった 海岸沿いの国道を 西に向かって疾走した 夕日が悲しかった 思い出ばかりが蘇った 君との二年間を振り返った 君はどうしている 誰かと夕日を見ている 幸せか? それとも・・・ 黄昏どきは 昼と夜のはざまだから こんなことを考える こんなことばかり考える
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「都会を憎む」(広島物語②)

思えば暑い夏だった 仕事を終えて帰る夜 重く湿った風が吹く ふるさとの晩懐かしい マンション八階我が住処 オートロックにエレベーター 見かけはいいがワンルーム 狭くて狭くて息詰まる ベランダ越しに国道の 騒音絶えない夜の部屋 窓を開けても不快なら エアコンつけて過ごす夜 疲労困憊休まらず その上夜も…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」4(思い出す日々)

この部屋を借りた 二人で荷物を運んだ 新しい匂いがした 春になったばかりだった この部屋で過ごした 少しずつ便利になった 一組の布団に寄りそった 一緒に朝を迎えるようになった 二人の帰る場所だった お互いに鍵を保管した 窓から見える夕日に誘われて 一緒に川沿いを散歩した 初めて出前を取った ピザの宅…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「心を楽に」

心を楽にしてみよう 自分も楽をしてみよう 少しサボってみるだけで ずいぶん心が楽になる 心に少し休憩を 心はずっと眠れない いろんなことを考えて ついには自分がパンクする 無理して無理してがんばって それがいったい何になる それはいったい誰のため それをいったい誰が知る いちばん大事な生き方は ゆっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「夏の思い出」・・・16歳

暑い夏だった 僕は高校生になった いろんな意味で自由になった 少し大人になった気がした どこかに行きたかった どこでもいいから旅をしたかった 毎日図書館に通った 涼しい場所は他になかった 七月の午前中は補習で学校に行った 午後から海水浴に行った 夕方から夜までは勉強した 深夜ラジオが楽しみだった 初め…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」五(悲しい花火)

君と行く湖畔の街 三度目になった花火大会 今年は君を大事にしよう たぶん最後になるはずだから 君と行った湖畔の街 一度目は君に夢中だった 二度目は帰る部屋があった 三度目はないと思っていた 夏の夜空に鮮やかな光輪が舞う 静かな湖畔に轟砲がとどろく 見事な三次元のアートだ 花火の夜が群衆の心をかきたてる …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「夏の思い出・・・12歳」

たぶん特別な夏だった 夏休みを待ち遠しいとは思わなかった 友だち、先生、この町の景色 もう会えなくなることが嫌だった 夏休み前の週末 友だちの家族とキャンプに行った 夜更かしをして夜明けの海を見た 水平線の彼方のことを思っていた 終業式の前日 ブランコに乗って校舎をながめていた 先生がクラス写真を撮ってく…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「都会を憎む」(広島物語①)

僕が都会を憎むのは 都会に負けたからだろう 僕が都会怖がって 未だに夢にうなされる 暑くて辛い夏だった 慣れない都会の生活は 心も体も蝕んで 自分が誰だかわからない 毎日暑い夏だった 朝から晩まで働いた すっかり暮れた夜の道 トボトボ帰る狭い部屋 毎日暑くて目が覚める 寝汗びっしょりシャツの中 何…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

「夏」

真夏の午後 プールサイド 泳ぐ子どもたち 水の色 水色 本当に水色だ グランド 白いユニフォーム 土の色 褐色 乾いた褐色の土だ その向こうに 深緑の山があり それから 真っ青な空がある 夏の色 夏の匂い 夏の音 初めて買ったサングラス どんな時にも夏がある …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「夏の入江の夕暮れは」

夏の入江の夕暮れは 静かに波がうち寄せる 朱色が染めるまだら雲 紺が織りなす波の影 夏の入江の夕暮れに 一人たたずむ防波堤 夕日の中の人影が 手を取り歩く波際を 夏の入江のたそがれは わずかに残るあかね色 ポツリポツリと漁り火が 青い波間に見え隠れ 夏の入江に日が落ちて 静かな波の音がする …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「カウントダウン」六(卑怯者)

何も知らない君からメールが入る 何も知らないふりをして返信する そうするのが一番だ 何も知らない君と海に行く 何も知らないふりをして漁り火を見る 今なら言えるかもしれない 何も知らない君と食事に行く 何も知らないふりをして楽しく過ごす 来月になったらどうなるのだろう 何も知らない君が誘ってくる 何も知らな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「後悔」

最悪の事態を迎えている どうしようもないと思う 分かっていることはただ1つで、 想定しうる「最悪の事態」を迎えているということ どんな不器用で貧しくて 恋に不慣れな少年だったとしても これ以上最悪の事態にはなり得ないということ どんなに不細工で暴力的で 亭主関白でぶっきらぼうな御仁だったとしても これ以上嫌…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more