都忘れ

今よりも
ずっと秋だった
今よりも
ずっと黄昏ていた
それでも夕映えの空を見て
明日も生き抜こうと思っていた

今よりも
ずっと絶望的だった
今よりも
ずっと独りだった
それでも前を向いて
歯を食いしばって歩いていた

秋が訪れて
夜が色濃くて
金木犀が漂って
古都の頃を思い出す

古都の君を思い出す



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