新型!フォレスターの良心

令和元年フォレスターSK型
   ~フォレスター(ブルータス)
     おまえもか!~


プロローグ

一昨日、すごいことがあったので忘れないうちに報告しておきます。結論から言うと、ワシのフォレスター(SJ型2013年式XT走行約二万キロ)が壊れました。
 ワシのフォレスターは6年落ちですが、日頃は車庫に入っています。冬場はちょっと乗りますが、あとはちょっと遠出する時かデートの時か、半年毎の点検のときに出動するぐらいで、ほとんど乗る機会もありません。年式の割にピカピカでタイヤもほとんどすり減っていないし、内装も極上状態です。ただ、タイヤが固くなってきたのでそろそろ交換せんといけんなーと思っていました。もちろんオイルも半年ごとにディーラできちんと交換しています。
 初めてのスバルでしたが、使い勝手と速さと悪天候での信頼性やその他諸々ですっかり気に入ってしまい、もう6年も所有しています。ワシの車歴としては、最長の部類です。そのフォレスターがまったく予期せぬ壊れ方をしてくらたのです。
 8月5日の日曜日の夕方のことでした。明日は高速通ってはるばる200キロ。九州に用事に行くことになっていました。車に関しては割と神経質なワシは、給油と空気圧調整のために近所のガソリンスタンドに行きました。そのとき、左後輪とホイールハウスのすき間がやけに近いことに気づきました。そういえば車体が左側に傾いているようにも見えます。
「???。」
と思ったワシは、親切なスタンドの兄ちゃんに相談し、早速ジャッキアップして見てくれることになりました。そこで見つけたのは、左後輪のスプリングを支えている受け皿のようなものが外れてバネの間に挟まっていて、それによってバネ長が変わって車高がぐっと下がっていることがわかりました。自走不可能です。スタンドのお兄さんもあまり動かさない方がいいと言ってくれました。それからワシもスタンドの兄ちゃんも、こんなになったのを見たことがないということでしばらく呆然としていました。
 ワシは家にゆっくりゆっくりと気遣いながら運転して帰りました。それから、フォレスターを購入してからずっと面倒を見てもらっている隣の市のスバルのディーラーに電話しました。すると・・・。
「本日の業務は・・・。」 
という留守番電話。そうかもう七時を回っているので閉めたんかあ。明日朝一で電話しよう。そうしよう。でホームページ見たら明日の月曜定休日って書いてあるし・・・。どうしよう。困ったぞ。こういう時こそ冷静に考えようと思うことができるようになったのは、年齢を重ねたワシの大きな進歩です。
 まず、明日の仕事のキャンセルです。これはうまくいきました。それからネットで調べて山口市の本店が出てきまて、そこにメールができるようになっていましたので。ワシは必死でメールをしました。
「突然すみません。貴社萩支店で購入させていただいたフォレスターが走行不能になって困っています。2013年式XT走行22000キロです。
 本日七時頃、給油のためにガソリンスタンドに行った際に見つけました。左後ろが下がって、左後輪とホイールハウスが接触すれすれになっています。ジャッキアップして見たところ、左後輪のバネを支えている下側の受け皿が外れてバネを支えられなっています。とりあえずゆっくり家に帰ることができました。とても困っています。ご連絡ください。よろしくお願いします。
  ○○○○ ℡090△△△△××××」そういう内容のメールを送って、もう仕方ないので明日のことはすべてあきらめて、あまり期待せずに待つことにしました。まあ、萩は明日は定休日だから、明後日の朝一で電話してみるか・・。ぐらいの気持ちでした。
 それからワシは、この異常事態を、何かが行くのを止めてくれたんじゃあないかと考えました。予定通りに高速に乗っていたら、逆送の車に遭遇して正面衝突していたかもしれないとか、トラックに追突されて死んでいたかも知れないとか。ワシは基本的にそんな風に考える人間なので、さして落ち込んだりしたわけではないのです。妹も同じことを言いました。なんてプラス思考の家族なんでしょうか。まあ、高速に乗ってから、バキッときたら間違いなくひどい目に遭っていたに違いありませんから、前の日に折れてくれて、前の日に見つけることができて、それはそれでラッキーだと思いました。
 翌日の朝の九時過ぎに、携帯がなりました。
出てみるとメールを送った山口の本社からでした。それでワシの話を
「大変でしたねえ。」
と丁寧に聞いてくれた上に、萩にすでに連絡してあるので、ローダーで引き取りに行くという何とも驚くくらい迅速で丁寧な対応をしていただきました。すごいなあ。山口スバルさん。
 結局ワシの都合で、午後3時に自宅まで来てくれることになったので、用事を済ませて二時半には家に帰って、コーヒー飲んで待っていました。すると3時ちょうどに、ピンポーンと鳴って、とても丁寧で礼儀正しい若者が来てくれました。
 外にでると、ローダーの上に、白い新型フォレスターが積んであって、お願いもしなかったのに、こんなに良い車を貸していただけるなんて、本当に感謝感謝の気持ちでいっぱいでした。
 兄ちゃんは、新型フォレスターをローダーから降ろすと、代わりにワシの車高短フォレスターを丁寧にローダー積載して、挨拶をして帰って行きました。
 ワシは、すぐに萩のスバルに電話してお礼を言いました。ついでに、新型フォレスターみたいなしかも走行1300キロみたいな良い車を借りたら申し訳ないので、明日返しに行くという旨を伝えました。ワシには、スズキアルトという相棒がまだいますので、フォレスターが入院してもあまり不自由はしないのです。ところが、
「いいですよ。返すときにガソリンを満タンにしてくれたら。どうか自由に乗り回してみてください。」
とさわやかにおっしゃいましたので、ワシ
はお言葉に本当に甘えて、この機会に新型フォレスターで九州に行ってみようと(延期してもらった仕事をしに)決めていたのでありました。
 さっそく取説を出して、基本操作を何となくですが確認しました。それからETCがついていることも確認して、8日に行くことにして準備にとりかかりました。楽しみじゃのう。
 
新型フォレスターSK型

初対面の印象ですが、幅が広がって車高が低くなって、この種の車としては最も悪いパッケージングになったなあと思いました。時代の流れと申しますか、どんどん車幅が広がって屋根が低くなって全体的に平べったい印象の車が増えてきています。確かに低くて平べったい車はカッコウがいいのですが、運転すると最悪です。1800mmオーバーの車体はここ日本では大きくて扱いにくいことこの上ないのです。車高が低いのでどうしても座り込んでスポーツカーのように寝た姿勢になって運転することになります。幅の広い車をこのような姿勢で運転することは苦痛以外の何者でもありませんが、機能よりもデザイン優先で車を知らん人々をだましてインチキ商品を売りつける。あるいは売れれば正義的な最近の車業界は、昭和50年頃に退化して閉まったのでしょうか。実はアメリカがらみだということは誰でのしっているのですが、生き残るためにはこんなパッケージングにせざるを得ないことに悲しみを感じるのはワシだけでしょうか。
 さて、本題にもどります。というわけでパッケージングを見た瞬間、
「フォレスターおまえもか。スバルよ。あなたもですか。」
と思わずがっかりしてしまいました。それから、いつもの習慣で、出発前にぱかっとボンネットを上げたらえらい重いんです。ワシのフォレスターは、アルミボンネットでダンパー付きで見えないところに金をかけているというスバルの伝統が息づいています。ところが新型は、思いっきり鉄の思いボンネットを安っぽい棒で支えるという非常にトヨタ車てきな作りになっていました。これはあまりきたいできんのうと確信しましたが、どうしてもその日に北九州に行かなければならなかったので、とりあえずこの車に乗って出かけることにしました。

   フォレスターの良心

 ところが、乗ってみるとこれは紛れもないスバルの良心で作られたフォレスターでした。あまり期待していなかった2500ccのボクサー4は発進から力強いパワーを発揮してくれます。乗り心地も良くなって静かになって非常に乗りやすい。大きくなった車体もあまり感じさせません。
 いちばんびっくりこいたのは、アイサイトバージョン3であります。ワシのバージョン2よりも遙かに運転が上手になっているではありませんか。ワシのは多少ぎくしゃくしたりブレーキの制動が感覚とちょっとずれて冷やっとしたりで、まだまだ人間の運転には敵わないと感じる部分もあるのですが、新型はまったく別物です。スムーズというか違和感が全くないというか、これなら安心して任せられるという感じです。
 そいでもってやっと高速に入ったんで、いつものように前車と捕まえて追従クルーズに入って楽をします。
 ピッという音とともに前の車を捕捉。あとは楽ちんクルーズにお任せです。これはワシのフォレスターも一緒ですけど、さらにびっくりしたのは、ハンドルにそっと力が加わってハンドルを切るように促します。すごい。それからは、何の苦労もなく、促されるままにハンドルをちょっと切りさえすれば、あら不思議。ちゃんと北九州に到着しました。もちろん途中で車線変更したりの自分で運転する場面もありましたが、はっきりいって楽でした。安心でした。すごいぞ、アイサイトバージョン3。
 音も静かで、水平対向エンジンのどこどこ音は見事に沈黙していますし、車体剛性だってサスペンションだって、とにかく静かで楽で高級車感いっぱいです。
 この型になったとき、伝統のターボ仕様がなくなって、お嘆きの方々も多かったようですが、2500のこのエンジンで必要十分という感じでとにかく運転しやすい。
 ワシは、幅が広がって天井が低くなって内装が高級になって電子制御満載で、まるでトヨタ車のようになってしまったフォレスターをみて「おまえもか。」と嘆いていたのですが、往復400㎞乗ってみて、やっぱり質実剛健のスバルが作った良い車だなあと改めてフォレスターの良心を感じました。

 追伸
 3日後にワシのフォレスターが直ったという連絡があったんで萩まで取りにいきました。折れたバネを見せてくれましたが、1/3ぐらいまで錆が進行していて、残りの2/3が絶えきれずにポキッと折れたということでした。生々しい断面を見て、ワシは、
「あのとき折れてなかったら、下手をしたら 高速で死んでいたかもしれんなあ。」
と、ぞっとしました。原因不明。確かに家は海に近いのですが、ほとんど屋根付き戸付きのガレージに保管してあって点検もきちんとディーラーで受けてあって、きちんと洗車もするし水切りだって万全だし、とにかく過酷な条件では一切使用してないのに、ワシも生まれて初めてこんなことになって非常に困惑しましたが、素晴らしい山口スバルさんと萩のスバルの代理店さん(この春から正規の営業所が撤退したためスバルショップ萩に委託になっている)の非常に迅速で丁寧で感じの良い対応にすっかり魅せられてしまい、またここで買いたいなあとか思うようになりました。
 本当にまれに見るケースでした。六年も経っていたのに、無償で修理してくださったスバルさんありがとう。ついでに6年も経過していたタイヤも替えてもらい、新車のような乗り心地になりました。
 でも、新型に一週間ぐらいのっていたので、ワシのフォレスターは、小さくチャちく簡素に感じてしまいました。

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